2019年の目玉ドラマ2作がノミネートなし
ドラマ界のアカデミー賞といわれるエミー賞のノミネーションリストが現地時間7月16日に発表された。
2019年5月で10年の歴史に幕を下ろしたドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』がエミー賞史上最多の32部門でノミネートされるなか、全米で社会現象を起こす、『ストレンジャー・シングス』や『ビッグ・リトル・ライズ』がノミネーションリストに1度も名前が現れない結果に。
Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』は、2016年にシーズン1が、2017年にシーズン2が公開され、両シーズンともエミー賞を多部門で受賞。現在はシーズン3が配信されており、ファンを熱狂の渦に巻き込んでいる。
一方で女性の人生にスポットを当てた作品として高く評価されている『ビッグ・リトル・ライズ』のシーズン1は、2017年のエミー賞で史上最多タイの8冠を受賞。現在は、ニコール・キッドマンやリース・ウィザースプーンに加えてメリル・ストリープが出演し、豪華すぎるキャストでも注目を集めるシーズン2が全米で放送されている。
社会現象を起こしている2作品だけに、エミー賞にノミネートゼロという事態には多くのファンから困惑の声が。しかし実は、この2作品はそもそも2019年にノミネートされるはずがなかった。
エミー賞ノミネートの資格がない
じつは『ストレンジャー・シングス』と『ビッグ・リトル・ライズ』は、2019年のエミー賞のノミネート資格を満たしていない。
というのも、2019年のエミー賞に選ばれるためには、その作品の第1話が2018年6月1日から2019年5月31日の間に放送されていなければいけないから。
『ストレンジャー・シングス』シーズン3は、エミー賞ノミネーションリスト発表の約1週間半前である7月6日に配信が始まり、『ビッグ・リトル・ライズ』シーズン2は、エミー賞期限の約1週間後である6月9日に放送が開始された。
惜しくも2019年エミー賞のノミネートには漏れてしまった2作品だけれど、2020年のエミー賞にノミネートされる資格はある。2019年のノミネート発表は、来年の授賞式の行方さえも気になってしまう結果となった。(フロントロウ編集部)