『ゲーム・オブ・スローンズ』史上最多ノミネート
2019年5月に10年の歴史に幕を下ろしたドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』は、2019年第71回エミー賞で、史上最多の32部門にノミネートされるという記録を樹立。
ジョン・スノウを演じたキット・ハリントンやデナーリス・ターガリエンを演じたエミリア・クラークは、それぞれ主演男優賞と主演女優賞にノミネートされた。
しかし、主演賞よりも注目を集めているのが、助演女優賞と助演男優賞。
なんと助演女優賞には、タースのブライエニー役のグェンドリン・クリスティー、サーセイ・バラシオン役のレナ・ヘディ、サンサ・スターク役のソフィー・ターナー、アリア・スターク役のメイジー・ウィリアムズがノミネートされ、ノミネート者6人中4名が『ゲーム・オブ・スローンズ』の出演者ということに。
そして助演男優賞では、シオン・グレイジョイ役のアルフィー・アレン、ジェイミー・ラニスター役のニコライ・コスター・ワルドー、ティリオン・ラニスター役のピーター・ディンクレイジの3人がノミネートされ、7人中3名が『ゲーム・オブ・スローンズ』出演者となった。
エミー賞に推薦「されていなかった」俳優たち
ほとんどの『ゲーム・オブ・スローンズ』出演者がエミー賞にノミネートされる事態に、ファンは大歓喜。しかし、誰よりも喜んでいるのは、グェンドリンとアルフィーかもしれない。なぜなら、2人は「自己推薦」でエミー賞ノミネートを成し遂げたから!
『ゲーム・オブ・スローンズ』を制作・放送したアメリカのテレビ局HBOは、今回ノミネートされた9名のうち、グェンドリンとアルフィーは推薦していなかったことを米Hollywood Reporterに認めた。そのため、2人は自腹で約2万5千円を支払い、自分で自分を推薦したという。
エミー賞にノミネートされたことを知ったグェンドリンはインスタグラムに、「信じられないんだけど!!!!!!????!?!!?!!!!!!!!! 宇宙よ、ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」と、興奮気味に綴った。
また、米Entertainment Weeklyのインタビューに応じたアルフィーは、「まったく予想していなかったんだ。信じられないよ。(助演男優という)カテゴリーには、自分が尊敬する俳優が多くいる。そこでノミネートされるなんて、素晴らしすぎるよ」と、混戦模様だったエミー賞助演男優賞でノミネートされた喜びを明かした。
ちなみに、メリサンドル役のカリス・ファン・ハウテンも自己推薦ののち、ゲスト女優賞ノミネートを勝ち取った。
米Hollywood Reporterによると、エミー賞への自己推薦は珍しいことではないけれど、その俳優がノミネートまでこぎつけることはレアケースだという。(フロントロウ編集部)