ある場面で夜空に「SFX」の文字
8月9日(金)に実写版が公開されるディズニーの名作アニメ『ライオン・キング』で、一瞬だけ暗号めいたメッセージが映りこむ場面があるのをご存じだろうか?
物語の後半、シンバ、ティモン、プンバァの3匹が星を見ながら眠りにつくシーンでのこと。ふと目を覚まし、崖の方へと歩いていったシンバが地面にうなだれるように座り込んだ勢いで、大量の砂埃が宙を舞うのだが、よく見ると夜空に向かって消えていく砂埃の形が「SFX」というアルファベット3文字に。
「F」の文字が「E」にも見えることから、「SEX」と書かれているようにも見えるが、正しくは「SFX」。米Screen Rantによると、『ライオン・キング』の制作に携わったアニメーターのティム・シトも「SFX」だと認めている。
「SFX」とは日本で「特撮」の略称で知られる特殊撮影(スペシャル・エフェクト)を意味する英語で、ティムいわく、この作品で初めて採用されたSFXの技術を称えるために、ああいったかたちで文字を浮かび上がらせることにしたのだそう。
ちなみに、残念ながら「SFX」の文字が見られるのはVHSバージョンのみで、現在発売されているDVD&ブルーレイバージョンではただの砂埃に修正されており、まさに“幻のメッセージ”となっている。(フロントロウ編集部)