学生時代の授業で課題として提出した「切り抜きアート」にのめり込み、それがきっかけで歌姫テイラー・スウィフトのご指名写真家になるという驚きの出世を遂げた24歳女性のまるで夢のようなサクセスストーリーを紹介。(フロントロウ編集部)

セレブの切り抜き作品をインスタで公開

 自宅でせっせとセレブ写真のコラージュを制作し、インスタグラムに投稿していたところ、その作品がシンガーのテイラー・スウィフトの目に留まり、彼女の最新アルバムのジャケット写真などを撮影するという大役を任されることになった…というまるで夢のようなサクセスストーリーを歩んでいる女性アーティストがいる。

 彼女の名前はヴァレリア・ロチャ。コロンビア出身アトランタ育ち、現在24歳の彼女はフォトグラファーとして活動するかたわら、セレブ写真を使ったコラージュ作品を制作し、インスタグラムを通じて発表している。

 大学時代、写真学を専攻していた彼女は、ファッションフォトグラフィーのクラスで出された課題に、自身が撮影した写真を使って制作したコラージュ作品を提出することに。

 アメリカのティーンエイジャー向け雑誌のデザインなどを参考に、色紙や雑誌の切り抜きなどを使ってコラージュを制作したヴァレリアは、この時の作業の楽しさや表現の幅広さ、満足感にすっかりハマり、暇を見つけてはコラージュ作品を作り続けた。

 フォトグラファーとしての仕事をはじめ、「いつかセレブの写真を撮影したい」という目標を掲げたヴァレリアは、自分が将来一緒に仕事をしてみたいと思うセレブたちの写真を使って次々とコラージュを制作。彼らの目に留まることに淡い期待を抱きながら、インスタグラムを通じて作品を公開した。

ハリー・スタイルズ

ビヨンセ

アリアナ・グランデ

ビリー・アイリッシュ

カーディー・B


フォトグラファーとして地道にキャリアを積む

 ドリーミーで優しく、どこかレトロな雰囲気の写真を得意とするヴァレリア。ドラマ『ストレンジャー・シングス未知の世界』の女優シャノン・パーサーやディズニーチャンネル出身の俳優ロス・リンチらの撮影を手がけた彼女は、写真家としてのキャリアを積みあげながらも、SNS上でコラージュ作家としても人気を博し、フォロワーを増やしていった。

ヴァレリアが撮影したドラマ『ストレンジャー・シングス』のバーブ役などで知られる女優のシャノン・パーサー。

ヴァレリアは、米Grumpy Magazineのためにロス・リンチが兄のロッキー・リンチとともに結成したバンド「ザ・ドライバー・エラ(The Driver Era)」を撮影。


テイラーから指名が!

 そんなヴァレリアの写真とコラージュの才能はやがてテイラーの目にも留まり、思いもよらない仕事のオファーが舞い込むことに。

 なんとヴァレリアはテイラーが8月23日にリリースする新作アルバム『ラヴァ―(Lover)』のや、先行リリースした大ヒット曲「ミー!(ME!)」のカバー写真などを撮影することとなった。

 黒を基調とした前作の『レピュテーション』のクールでダークなイメージから一転、“ロマンチック”をテーマとしている『ラヴァ―』のビジュアルには、パステルカラーやグリッター、レインボー、花などガーリーで甘いイメージが採用されている。

アルバム『ラヴァ―』のジャケット写真。

 写真撮影にあたり、テイラーから「人々がハッピーな気分や思わず笑顔になるような、明るい気持ちになれるようなアートを作りたい」と言われたと米ELLEに語ったヴァレリアは、テイラーの理想をバッチリと叶えたナチュラルでふんわりとした雰囲気の傑作を生みだした。

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ME! by the one and only @valheria123

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「ミー!」のイメージビジュアル。ヴァレリアのコラージュテクニックも活かされた。

 テイラー本人から「本当に才能があって、素晴らしい仕事をしてくれた」と絶賛されたヴァレリアは、テイラーと仕事ができたことについて、米HOLAに「まさかテイラー・スウィフトを撮影できる日が来るなんて夢にも思っていなかったわ。彼女のことはずっと尊敬していたし、もうこれ以上ビッグな夢は想像もつかない」とコメント。

 今後どんなセレブを撮影してみたいかとの質問には、自分と同じラテンの血を引くシンガーのカミラ・カベロやポップ界の女王であるビヨンセ、そしてミシェル・オバマ元大統領夫人といった、世間にポジティブな影響をもたらしている女性たちと仕事がしてみたいと野望を語っている。(フロントロウ編集部)

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