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7月6日にこの世を去ったキャメロン・ボイスが、出演作『ディセンダント』を通じて伝えたかった、あるメッセージが公開された。(フロントロウ編集部)

キャメロンが伝えたかったこと

 ディズニー・チャンネル・スターとして活躍し、ドラマ『ジェシー!』やテレビ映画『ディセンダント』など、数々のヒット作品に登場して人気を集めた俳優のキャメロン・ボイス。持病による発作が原因で7月6日、20歳の若さでこの世を去ったキャメロンの最後のインタビューが公開された。

画像: 『ディセンダント』のプレミアにて、2015年当時

『ディセンダント』のプレミアにて、2015年当時

 キャメロンは生前、米Entertainment Tonightのインタビューで、8月に迫る出演作『ディセンダント3』の公開にさきがけ、映画についてこう語っていた。

「1作目を思い返してみると、(物語のなかの)僕たちにはレッテルが貼られていて、特定のコミュニティに属すように指示されているようだった。そこから学んでいく。誰かのラベルを取り除いてあげて、彼らが属すのがどんな場所であれ、受け入れて成長させてあげたら、その人の1番良い部分を引き出してあげられる」

 ディズニー映画に“悪役”として登場するヴィランズの子供が主役の『ディセンダント』シリーズ。同作でクルエラ・ド・ヴィルの息子カルロスを演じたキャメロンは、現実世界での差別や偏見と映画のストーリーに関係があることに触れ、こうつづけた。

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「世の中には、最初のうちから“悪い人”って決めつけられている人が多くいる。『この人は悪者。この人はああで、あの人はこう』って。だけどこういうことわざがあるよね、「本を表紙で判断するな(見た目で物事を判断してはいけないという意味)」。みんなが自分らしくいられるようにしようよ、こういうメッセージを映画のなかで伝えられたのはとてもクールだと思う」

 『ディセンダント』シリーズは、現実の世界にも通じるテーマを描いた物語として知られ、ヴィランズの子供たちが「自分は本当に親と同じ悪の道を進みたいのか」と悩み、生まれた環境や人間関係の中で葛藤しながら成長していく姿が、多くの人に感動を与えてきた。

 キャメロンは、そんな映画で演じることで「君がどこから来ていようと、そんなことは関係ない。本来の君を受け入れるよ」という大切なメッセージを伝えられることにワクワクしていたと話していた。

 出会った人たちがこぞってその人間性を絶賛し、信頼していたキャメロン。彼が遺作としてこの世に残したメッセージでもあるシリーズ最新作『ディセンダント3』は、8月2日に全米放送。日本では今年の秋に放送が予定している。(フロントロウ編集部)

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