イギリス王室のメーガン妃が、英Vogueのゲストエディターに任命された。(フロントロウ編集部)

メーガン妃、新しい歴史を作る

 ヘンリー王子と結婚し、ロイヤルファミリーの一員になったことをきっかけに、さまざまな職務を任せられ、妊娠中も精力的に公務に取り組んでいたメーガン妃。英王室の一員となる前から、女優の仕事をしながらチャリティ活動にも参加し、そのアクティブな行動でも知られるメーガン妃が、雑誌Vogueのイギリス版の9月号でゲストエディターを務めていることが明らかになった。

画像: メーガン妃、新しい歴史を作る

 今回メーガン妃が担当したのは、表紙モデルのセレクトから、カメラマンの採用インタビューなど、雑誌を作るうえでの一連の作業。同雑誌がゲストとしてエディターを迎えるのは、刊行されてからの歴史103年で初めての試みだという。

表紙に登場しない理由

 この新たに歴史を作るメーガン妃の挑戦。記念すべき史上初の試みだけに、メーガン妃本人が表紙を飾るのかと思いきや、メーガン妃はその役目を担わないといい、そこにはある理由が。

画像: 表紙に登場しない理由

 英Vogueのエドワード・エニンフル編集長は、今回メーガン妃がゲストエディターを務めることについて「私たちは当初、メーガン妃が表紙を飾るか飾らないか検討していました。最終的に、メーガン妃はこのプロジェクトで表紙を飾ってしまうと高慢に写ると感じ、代わりに、自身が尊敬する女性を特集することに決めました」と明かしており、表紙では、世界の変革に携わる15人の女性をフィーチャー。「Forces for Change(変革への力)」と題した。

 今回の件について、メーガン妃本人も声明を発表。ゲストエディターとして活動してきた7ヶ月がとても価値のあるものだったと話し、「レンズを通してみなさんが、表紙を飾る女性たちの多様なセレクションの集まりによる集団的な強さ、そしてこの号で、それらに光を当てるために受けたチームのサポートのなかにも強さを感じてくれたらと思います。この「Forces for Change」特集を通じて、私が受けたのと同じくらい、読者がインスピレーションを受けてくれることを願っています」とコメントしている。

メーガン妃に選ばれた15人の女性

 そんなメーガン妃が選んだ15人の女性は女優やモデル、政治家や作者、そしてメンタルヘルスや環境問題、選挙権などに対して啓もう活動を行なう活動家など多岐にわたる。

 表紙には、女優のサルマ・ハエック、ニュージーランドの政治家ジャシンダ・アーダーン、女優ラバーン・コックス、女優ジャミーラ・ジャミール、女優ヤラ・シャヒディ、映画『クレイジー・リッチ!』のジェンマ・チャン、米モデルのクリスティー・ターリントン、モデル兼活動家のアジョワ・アボアー、モデルのアドゥ・アケチ、ソマリア人ボクサーのラムラ・アリ、ライターで活動家のシネイド・バーク、英ロイヤルバレエ団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワード、米女優ジェーン・フォンダ、スウェーデンの環境保護活動家、グレタ・トゥーン、ナイジェリア作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの15人が登場。それぞれ社会的に大きな影響力を持ち、LGBTQ+の擁護を主唱したり、フェミニズムと多様性について訴えたり、TED Talkに登場してスピーチするなど、その慈善活動で知られている。

 15人の女性が並ぶ表紙には、ひとつだけ写真のない鏡のスペースが設けられており、雑誌を手にする読者が写し出される仕組みに。同雑誌は、この仕掛けについて「(表紙に)読者を含むことで、変化を起こすために自身のプラットフォームを使うよう後押しするため」と話している。(フロントロウ編集部)

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