クリスが移民問題に言及
マーベル作品で長きにわたってスーパーヒーローのキャプテン・アメリカを演じてきた俳優のクリス・エヴァンスが、私生活でもスーパーヒーローさながらの言動で“悪”に立ち向かう勇敢な姿を見せた。
普段から政治的な発言をすることが多いクリスが、今回物申したのは移民問題。
アメリカでは移民問題に対して強硬な姿勢を示すドナルド・トランプ米大統領のもと、昨年から不法侵入した移民の子供たちを施設に収容する措置が取られているが、最近になって収容施設の食料や水が不足していることや、衛生状態が極めて悪いことが次々と明らかになり、再び厳しい批判にさらされている。
そんななか、ニュース番組『Fox Nation(フォックス・ネーション)』の司会者として知られる右翼系タレント、トミー・ラーレンが移民問題について「劣悪な環境のなか、2,000マイルもの距離を子供たちにだらだらと歩かせる奴は犯罪者であると同時に、親としても失格よ」と、火に油を注ぐような内容のツイートを投稿。
クリスはこのトミーの発言を聞いて黙っていることができず、すぐさまこう反論した。
「ワオ。思いやりや尊敬の念はおろか、一般的な認識が完全に欠如してることに驚いて言葉も出ない。ちなみに、地獄から抜け出すためだったら、たとえ炎の中だろうと僕は自分の子供を抱えてくぐり抜ける」
Wow. The complete lack of sympathy, respect, and general awareness is astonishing. Also, I would carry my kid through fire if it meant escaping hell. https://t.co/FPt9gJOuEA
— Chris Evans (@ChrisEvans) July 31, 2019
アメリカに生きる希望を求めてやって来る移民の多くは、不法入国というリスクを冒してでも母国を離れたいもしくは離れなければならない、やむを得ない事情を抱えている。そういった背景を一切無視したトミーの非情な発言を、クリスは「思いやりや尊敬の念、一般的な認識が完全に欠如してる」とバッサリ切り捨て、痛烈に批判した。(フロントロウ編集部)