同性カップルを演じたジェイクとヒース
2006年に公開され、その年のアカデミー賞では6部門にノミネートされたほど評価の高い映画『ブロークバック・マウンテン』。
20年におよぶ男性同士の恋愛を描き、LGBTQ+を題材とした金字塔的映画の今作で、主役を演じた故ヒース・レジャーの恋人役を演じたジェイク・ギレンホールが、撮影秘話を明かした。
米NBCの番組に登場したジェイクは、まだまだLGBTQ+への理解が進んでいなかった2000年代での撮影では、「(同性愛者を演じた)僕をからかう人や、映画の中で僕が言ったセリフを批判する人を見たよ」と話した。
しかしそんな撮影のなかで、ジェイクはヒースが大好きになったという。その理由をこう語った。
「ヒースは、決してそういったジョークは言わなかったんだ。誰かが映画のストーリーとかについてジョークを言おうとしたら、彼は、『やめろよ。これは愛についての話だぞ』って感じだった」
そんな熱い思いを抱えたヒースとジェイクは、今作でアカデミー主演男優賞と助演男優賞にノミネート。惜しくも受賞は逃したけれど、一流俳優としての地位を確固たるものにした。
さらにヒースとジェイクは、ヒースが28歳でこの世を去るまで深い友情を育み、ジェイクはヒースの一人娘の後見人となっている。(フロントロウ編集部)