巨大な「ハチの巣」? 歩ける彫刻がファンの聖地と化す
今年20周年を迎える日本の夏の風物詩的音楽フェス、「サマーソニック2019」でヘッドライナーを務める世界的人気デュオのザ・チェインスモーカーズ(The Chainsmokers)が発表した最新曲「Takeaway」。
エモーショナルなサウンドが日本でも評判のプロデューサー、イレニアム(Illenium)とドラマ『ナッシュビル』に女優として出演している女性ポップシンガーのレノン・ステラとコラボを果たした同曲は、せつないけどアガるチューンもさることながら、2019年3月にグランドオープンを迎えたばかりのニューヨーク・マンハッタンの再開発エリア、ハドソン・ヤーズにお目見えした巨大アート・インスタレーション「Vessel(ベッセル)」が登場する見応えたっぷりのMVも話題に。
総工費2億ドル(約222億円)を投じて建設された、まるでハチの巣のようなジオメトリックな近未来的なデザインの「ベッセル」は、英国のデザイナー、トーマス・ヘザウィック氏が設計を担当。
154箇所で接続された階段は、合計2500段、80箇所の踊り場があり、歩いて登ることができることから「歩ける彫刻」としていまニューヨークで一番ホットな人気の観光スポットの1つとなっている。
その近未来的な様相から、構想案が発表された当初から「きっと映画の撮影場所に選ばれるはず」、「『アベンジャーズ』シリーズに登場するかも」などとウワサされてきたベッセルだが、今回のザ・チェインスモーカーズの「Takeaway」のMVがエンタメ作品としては初のフィーチャーに。MV公開直後からファンたちの間で注目度がアップし、現在“聖地”としてさらに客足を伸ばしている。
ベッセルへの入場は基本的には無料だが、公式サイトでのオンラインでの予約が必要。連日非常に混みあっているが、長蛇の列に並びたくないという人のために、10ドル(約1060円)のフレックス・パス(優先入場パス)も販売されている。
ベッセルを有するハドソン・ヤーズ(Hudson Yards)はマンハッタンの西30丁目から34丁目の10、11アベニューに位置し、4棟の超高層オフィスビル、アパートメント、コンドミニアムとホテルなどの複合ビル、ショッピング・レストランのホテルホテル施設、パブリックパークなどからなる複合エリア。
丸一日楽しめる場所となっているので、この夏ニューヨークの予定がある人は足を運んでみては? (フロントロウ編集部)