姉のように慕うテイラーを擁護
学生時代には自宅の部屋にポスターを貼るほどシンガーのテイラー・スウィフトに憧れていたというカミラ・カベロ。
夢だったシンガーへの道を志し、米人気オーディション番組『Xファクター』に出演したカミラは、ガールズグループ、フィフス・ハーモニーのメンバーとしてデビューし、一躍ブレイク。しかし、ソロアーティストとして再始動するため、2016年末にグループからの脱退を発表した。
その後、地道な音楽活動を続けたカミラは、2018年にテイラーが行なったワールドツアー『レピュテーション・スタジアム・ツアー』でオープニング・アクトを務めるという大役にテイラー自らのチョイスにより抜擢。
テイラーと同じ舞台に立つという夢を叶えたカミラは、プライベートでもテイラーと親交を深め、現在では、テイラーを何でも相談できる“姉のような存在”として信頼。テイラーもそんなカミラをまるで妹のように可愛がっている。
2015年、テイラーはカミラの18歳のバースデーパーティーを開催。シンガーのセレーナ・ゴメスやヘイリー・スタインフェルド、女優のジョーイ・キングといった「テイラー軍団」のメンバーが参加した。
6月末、テイラーが敏腕マネージャーのスクーター・ブラウンと前所属レーベルのスコット・ボルチェッタCEOを相手取り、因縁の相手であるスク―ターの手に自分が書いた過去の楽曲のマスター音源(原盤権)が渡ったことは、「まるで悪夢」、ボルチェッタCEOは「自分の作った音楽の権利を手にする機会を与えてくれなかった」などとTumblrへの投稿を通じて怒りの告発を行なった際にも、カミラはすぐさまツイッターへの投稿を通じてテイラーの味方をした。
I don’t know a lot about what’s going on but I will say I really believe artists should own their own life’s work
— camila (@Camila_Cabello) July 2, 2019
「何が起こっているか詳しいことは私には分からないけど、私はアーティストが自分が作った作品の権利を所有するべきだと信じてる」
テイラーの肩を持つ理由
テイラーの名前こそ出さなかったものの、テイラーの主張を後押しする形で擁護していたカミラは、最近行なわれた米Varietyとのインタビューで、テイラーの訴えをサポートした理由について「だってテイラーは私の友達だもん」と当然のように前置きしながら、こう語った。
「彼女のようにまるで別次元のような立場にいる人が、これまでどれだけ周囲の人々に失望させられてきたか、何度、友人だと思っていた人に利用されているだけだったことに気づいて落胆してきたか、彼女がテイラー・スウィフトだから友達になろうと近づいてきた人たちにどれだけ傷つけられてきたかは計り知れない。私は、個人的に彼女の味方で居られることを嬉しく思うわ。もし彼女の人気が無くなったって、私は彼女の味方でいる。私は彼女の本当の友達だから」
「スクーターとの件に関しては、私もフラストレーションを感じてる。あんな風にひどい扱いを受けて、しかも自分が作った楽曲のマスター音源を手にできないなんて、最悪でしょ? 音楽業界における多くのシステムは、何て言うか…めちゃくちゃだと思う。アーティストたちは作品を作るために、まるで奴隷のようにあくせく働いてるのに、その権利を持つことができないなんて、ものすごく不合理なコンセプトよね」
「テイラーはきっと傷ついているわ」と心配する様子も見せていたカミラ。彼女がテイラーに共感するのには理由があり、フィフス・ハーモニーとして活動を始める以前、『Xファクター』側と番組放送前に結んだ契約が、かなり厳しく不利なものだったからだという。
音楽業界の実情を知り、自身も似たような経験をしたカミラだからこそ、アーティストに保証されるべき権利をめぐるテイラーの主張には深く賛同しているということのよう。(フロントロウ編集部)