ヴィクトリアズ・シークレットのキーマンとして知られるエド・ラゼックが辞任を発表した。(フロントロウ編集部)

ヴィクシーのキーマンが辞任

 人気ランジェリーブランドとして知られるヴィクトリアズ・シークレットの親会社L Brands(エルブランズ)のマーケティング担当で、毎年行なわれてきたヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショーのキャスティングで大きな役割を担っているエド・ラゼックがその役職を降りることが明らかになった。

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 これまでブランドを牽引してきたエドは、今回の退任を書面で発表。同僚に向けて書いた手紙が公開された。

「長い間パートナーだったみなさんへ。CEO レス・ウェクスナーを除いて、私は、誰よりも長い間エルブランズと共にいました。そこで過ごしたどの時間も、出会ったみなさんも愛しています。そして、私はみなさんの協力やエネルギー、チームワーク、熱心さに感謝しています。みなさんひとりひとりが、仕事で感じられる喜びであり、時間を共に過ごせた喜びでした。誰もが羨むような素晴らしいパートナーでした。この長い間、毎日、仕事へ足を運ぶことが大好きでした。けれど素晴らしいことには必ず終わりが来ます。数年前、私はレスに8月中旬に退任したいという想いを伝えました。難しい対話でした。なぜなら、一部の人はお分かりだと思いますが、長い時間、仕事に対する深い愛を含めて、多くのことを一緒に共有してきたからです。ですが、その時が来ました。私は、みなさんの笑顔、みなさんと出会えたこと、一緒に笑ったこと、そして一緒にやり遂げたミッションに感謝したいと思います。この並外れた唯一無二の組織にみなさんと一緒にいられたのは、これ以上にないほど幸運でした。この場所が私の心の深いところで、いかに特別な場所であったかみなさんが知ってくれることを願っています。今までのどんなときよりもそう感じています。大きな愛とリスペクトを込めて。エド・ラゼック」

 80年代から、その煌びやかな世界を創りだし、ヴィクトリアズ・シークレットを世界的ブランドへとのし上げた張本人とも言えるエドは、書面で辞任を発表するとともに仕事への愛を語り、さらに数年前から退任を考えていたことを明かした。

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 そんなエドは、1995年にブランドの代名詞とも言えるファッションショーをスタートさせ、ショーのキャスティングに関わるなど、ブランドに活力を与えてきた1人。ショーにキャスティングされたモデルは世界のトップモデルとしての肩書を手に入れることができ、モデルたちが憧れる舞台となった。

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 しかし、近年ではエドが創り上げた「セクシー=美」を掲げたマーケティングに加え、彼の「トランスセクシュアルのモデルを起用すべきではない。ショーはあくまでも“ファンタジー”だから」といった発言が、時代に合っていないと批判を浴びるなど、ヴィクトリアズ・シークレットに生まれ変わりを求める声が多く上がっていた。(フロントロウ編集部)

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