元アシスタントが会社の資金と時間を横領
ロバート・デ・ニーロのアシスタントとして2008年にロバートの会社Canal Productionsで雇われたチェイス・ロビンソンは、後に、従業員による個人的な利益や不正な出費がないようにするため、プロダクションとファイナンス部門の副社長に就任された。
しかし、実際は彼女自身が会社の資金を個人的に利用し、仕事をすべき就業時間にNetflix上で配信されているドラマをイッキ見していたとして、ロバートの会社が彼女を訴えている。
裁判所に提出された資料によると、チェイスは会社のアメリカン・エキスプレスのクレジットカードで巨額のチップを支払っていたといい、個人的な旅行でロバートのマイルを浪費していたほか、96日間分を“使っていない”休暇分として不正に申請し、約750万円を受け取ったとされる。
また裁判資料には、ニューヨークで人気のレストランPaola’s Restaurantでの不正の支払いが2年間で合計約140万円もあり、ほかにはベーカリーのディーン・アンド・デルーカ(Dean and Deluca)やオーガニック商品が揃うスーパーマーケットのホールフーズ(Whole Foods)などで約95万円、配車サービスのUberとタクシー代で約340万円を個人的に使用し、さらには自分の誕生日に約14万円分のフラワーアレンジメントを購入していたという。
さらにロバート側いわく、仕事中に彼女が莫大な時間をNetflixの視聴に費やしていたといい、ある1月には4日間でドラマ『フレンズ』の1話20分のエピソードを55話も見たといい、ある3月にはドラマ『ブル~ス一家は大暴走!』を20話、ドラマ『シッツ・クリーク』を10話も視聴したという。
年間で約3,200万円(30万ドル)の給与を受け取っていたというチェイスは、退社する時にも問題を起こしており、突然辞任することをメールで伝え、そこには会社へのクレームも書かれていたとか。さらにその2ヵ月後には、悪びれる様子もなく、ロバートに推薦書を書いてほしいと頼んできたという。
こうした迷惑行為を受けたロバートの会社は、雇用者が不誠実な従業員からすでに支払った賃金を没収できるニューヨーク州のルールに該当するとして、チェイスに約3億2,000万円の支払いを求め、さらに就労期間中における資金と財産の横領でも同額の支払いを求め、計6億円を支払うよう要求している。(フロントロウ編集部)