テイラー以外にも傷ついたアーティストが
今もなお語り継がれる2009年のMTVVMAで起こったテイラー・スウィフトVSカニエ・ウェストの事件。
ご存じの人も多いと思うが、この事件は、テイラーが受賞した最優秀女性ビデオ賞は“ビヨンセが受賞するべきだった”と怒ったカニエが、テイラーの受賞スピーチ中にステージに上がってテイラーからマイクを奪い、「よう、テイラー。君の受賞をとても嬉しく思ってるよ。君には喋らせてあげるけど、ただ、ビヨンセのビデオは歴史上で最も素晴らしいビデオのひとつだった!」と文句をつけたという、MTV VMAの歴史を語るには欠かせない出来事。
カニエとテイラーの仲が悪くなる発端となったこの出来事は、2019年で10年を迎える。ファンにとっては忘れがたい出来事だったけれど、この事件が10年目を迎えるにあたり新たな真実が浮かび上がった。
それは、ステージ上で勝手に名前を出された、もう1人の被害者であるビヨンセが舞台裏で涙していたということ。当時は、年間最優秀ビデオ賞を受賞した際に、テイラーをステージ上に呼び、スピーチの続きをさせてあげて気丈に振る舞っていたビヨンセ。しかし、実際にはかなり混乱していたようで、裏では涙していたことを、世界的メディア企業であるViacomの社長であるヴァン・トフラーが米Billboardに語った。
ヴァンは当時のことを振り返り、「ステージ裏を歩いていたら、案の定そこにはビヨンセと彼女の父親がいて、ビヨンセは泣いていた。彼女は『こんなことが起こるって思ってもなかったし、テイラーに申し訳ない』という感じだった」と、じつは裏で涙するほど動揺していたことを明かした。
ビヨンセが年間最優秀ビデオ賞を受賞した時に、テイラーをステージにあげてマイクを渡しスピーチを譲るという感動のシーンが誕生した舞台裏で、まさかこんな出来事があったなんて誰も想像していなかっただろう。
10年間表に出なかった真実なだけに、ビヨンセも泣いていたとはかなり衝撃的な話。これまで様々なドラマが生まれたMTV VMAだけれど、ここまで大混乱を招いたのはやはりこの事件が1番だったはず。
日本時間8月27日朝からスタートするMTVビデオ・ミュージック・アワード2019では、どんなドラマが待っているのか。(フロントロウ編集部)