ジョーカー誕生までを描く『ジョーカー』
ゴッサムシティに住むアーサー・フレックがジョーカーになるまでを描くDCコミックス映画『ジョーカー』。8月31日のベネチア国際映画祭でのプレミアを目前に、最終予告編が公開された。
予告編では、静かなBGMがかかるなかアーサーが奇声のような笑い声をあげたり、不穏な空気が漂うゴッサムシティの住民たちに痛めつけられたりと、アーサーの心に静かに亀裂が入っていく様子が映し出される。
そして、アーサーがジョーカーになる過程を描く今作の予告編では、なんとアーサーがジョーカーのメイクをする様子が。舌にまで筆を這わせるアーサーの様子は、不気味そのもの。
しかし正体不明のジョーカーでなく、1人の男性であるアーサーは、恋するソフィー・デュモンドへの感情が抑えられない。アーサーがソフィーの家を訪問し、キスをするシーンも公開された。
また、もちろんジョーカーの宿敵バットマンの痕跡も。バットマンの父トーマス・ウェインの目の前で、あの特徴的な笑いが止まらなくなったアーサー。そんなアーサーを、トーマスが全力で殴ってしまう。さらには、大御所俳優ロバート・デ・ニーロの出演シーンまでしっかりと映し出されるなど、最終予告編はかなり情報量の多いものとなっている。
今作は、『ジャスティス・リーグ』や『スーサイド・スクワッド』など、これまでのDCコミックス映画が共有してきた1つの世界観であるDCユニバースに属さない1作。トッド・フィリップス監督は「コミックスは全く参考にしなかったんだ。それに関してみんなは怒るだろうね」と語っていた。
そんな『ジョーカー』のこれまでに公開された予告編では、喜劇王チャールズ・チャップリンに関する名言や音楽が使用され、かなり哲学的な雰囲気が漂っていた。しかしそのコンセプト通り、かなり人間らしいアーサーの様子が確認できる今回の予告編によって、多くのファンからの期待が高まっている。
映画『ジョーカー』は、10月4日に日米同時公開予定。(フロントロウ編集部)
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