テイラー・スウィフトがMTV VMAで行なったLGBTQ+コミュニティへの支持呼びかけに対して、ホワイトハウスが反応した。(フロントロウ編集部)

テイラー・スウィフトがホワイトハウスを批判

 シンガーのテイラー・スウィフトは、8月26日に行なわれたMTVビデオ・ミュージック・アワードで、最優秀ビデオ賞、Video for Good賞、そして最優秀視覚効果賞の3部門を受賞。

 主要部門である最優秀ビデオ賞の受賞スピーチでは、LGBTQ+コミュニティの権利を保障する平等法の支持を訴えたテイラー。

画像1: テイラー・スウィフトがホワイトハウスを批判

 テイラーは平等法のために、上院に対して国民の意思を反映するよう訴える署名も集めており、ホワイトハウスから返事を得られる10万筆を上回る50万筆が集まっているにもかかわらず、トランプ政権から反応がないことを痛烈に皮肉った。

 すると翌日、やっとトランプ政権で大統領の副報道官を務めるジャド・ディアーが声明を発表。しかし、その内容に批判が集まっている。

「トランプ政権は、もちろんどのような差別に対しても反対ですし、すべての人を平等に扱うことを支持します。しかしながら、下院を通過した法案の今の形は毒薬のようで、親としての権利、そして良心の権利を害する恐れがあります」

平等法とは
性的指向と性自認に基づく差別禁止を連邦法に明示することで、雇用や住宅、公共施設の使用など、すべての人が平等に生活できるよう保障するもの。すでにある公民権法、公正住宅取引法、同一信用機会法を修正し、公共施設とサービスの規定する範囲を、小売店や金融サービス、法的サービス、移動サービスに拡大することを求める内容となっている。

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 その法案を、「毒薬」という過激な言葉を使って支持しないことを明言したホワイトハウス。さらにこの声明が非難の的となっているのが、この文章が、過去に発表されたものと全く同じ文だから。

 今年5月に行なわれた米下院での平等法の審議の直前に、トランプ大統領は平等法を支持しないことを明言。その際に出された声明が、今回テイラーに向けて出された声明と全く同じものとなっている。

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 50万もの人が賛同し、ホワイトハウスから返答を得るために必要な数の5倍もの署名が集まったほどの嘆願にもかかわらず、ホワイトハウスが誠意のない対応をしたことには非難が集中した。

 トランプ大統領が不支持を公表したものの、5月に平等法は下院を通過。しかし今回、上院を通過するのは厳しいと見られている。

 テイラーはこの件に関して、コメントを発表していない。(フロントロウ編集部)

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