「フォーエバー21」を10億円で訴える
シンガーのアリアナ・グランデが商標権を侵害されたとして米大手カジュアル衣料チェーンのフォーエバー21(Forever 21)を訴えた。
カリフォルニアの連邦裁判所に提出された訴状によると、アリアナ側は、フォーエバー21が運営するコスメブランド、ライリー・ローズ(Riley Rose)が、無許可でアリアナの楽曲「7リングス」のMVに登場するイメージを使用して新コレクションの告知・宣伝を行なったほか、MV内で使用されたファッションアイテムに酷似した商品を販売したなどとして商標権を侵害されたと主張。1000万ドル(約10億500万円)の損害賠償を求めている。
さらに、アリアナ側は2018年12月にフォーエバー21から広告提携の依頼を持ちかけられたが、アリアナの影響力や経済効果に対してブランドが提示した契約料が見合わなかったため、交渉が決裂したことも公表。
契約締結には至らなかったにも関わらず、フォーエバー21が、2019年の1月から2月にかけて、アリアナの写真や名前、「7リングス」歌詞の一部など合計で30以上の商標を無断でSNSでのキャンペーンに利用したと指摘し、証拠として同社の公式インスタグラムに投稿されたアリアナの写真や類似アイテムの写真のスクリーンショットを提示した。
フォーエバー21は、2014年から経営状態の悪化が伝えられ、過去にも資金調達を行ってきたが、つい先日、破産申請を検討していると報じられたばかり。
10億円という莫大な損害賠償額も然り、人気スターのアリアナから訴えられるという、ブランドイメージを大きく傷つける今回のスキャンダルは、同社の運命を大きく左右するものとなりそう。(フロントロウ編集部)