Photo:ゲッティイメージズ、スプラッシュ/アフロ、ニュースコム
リトル・ミックスのメンバーである、ジェシー・ネルソンが、ネット上で「死ねばいいのに」と言われるほどの誹謗中傷を受けていたことと、それが原因でグループ結成当初に自殺未遂をするまで追い詰められていたことを告白した。(フロントロウ編集部)

『Xファクター』時代からの“ネットいじめ”を告白

 圧倒的な歌唱力とガールパワー全開な応援ソングで世界中から人気を集めている英ガールズバンドのリトル・ミックスのメンバー、ジェシー・ネルソンが、テレビに出演し始めた頃からひどいネットいじめに遭っていたことを英BBCのドキュメンタリー番組で告白した。

 リトル・ミックスは、ワン・ダイレクションを生み出したオーディション番組『Xファクター』出身のガールズバンド。

画像1: 『Xファクター』時代からの“ネットいじめ”を告白

 2011年に同番組で優勝すると一気にスターダムを駆け上がり、デビューアルバムでスパイス・ガールズ越え(※)の快挙を成し遂げた。
※リトル・ミックスのデビューアルバム『DNA』が米BillboardのBillboard 200で初登場4位を記録。1997年のスパイス・ガールズのデビューアルバム『スパイス』が記録していた初登場6位の英ガールズグループの持つ最高記録を塗り替えた。

 グループとして輝かしい経歴を持つ一方、ジェシーは『Xファクター』に出演した直後から、ネット上で誹謗中傷のメッセージを絶えず受け取っていたという。

画像2: 『Xファクター』時代からの“ネットいじめ”を告白

 ネットいじめは日に日に悪化し、2011年にリトル・ミックスを結成した時には、「3人はまさに夢の世界を生きていたけど、私は悪夢の中を生きているようだった」と、メンバーが成功を噛みしめるなか、ひとりつらい思いをしていたことを明かした。

「ひどい内容のメッセージは本当にたくさん届いた。なかでもちょうどメッセージの上にあった知らない男の人からのメッセージには、私がいかに気色悪いかとか、ガールズバンドにいる資格はないとかで、死ねばいいのにって書かれていた」

 人権まで侵害されるようなひどい言葉の攻撃を受けたジェシーは、この頃から、それまで気にしていなかった体形まで気にするようになり、ついには自殺未遂をするほど精神的に追い詰められていたという。

画像3: 『Xファクター』時代からの“ネットいじめ”を告白

「私はリトル・ミックスのメンバーとして知られるだけじゃなくて、“太っててブサイクな方”として認知されていた」

自殺未遂したジェシーにメンバーは

 度重なる誹謗中傷で自信喪失したジェシーは、いじめによって精神状態が追い込まれた結果、こんなことを考えるようになってしまった。

画像1: 自殺未遂したジェシーにメンバーは

「ベッドに座って、泣きながら『(いじめは)いつまでも終わらない。これからの人生ずっと悲しい思いをするなら、ここにいる意味はなんなの?』って考えていた」
「このつらさを説明するとしたら、立て続けに心を傷つけられるかんじ。キッチンに行って錠剤を大量に摂取して、その後に当時の彼氏が起きて『なんで泣いてるの?』と私に聞いて、私はただただ『死にたいだけ』だと答えていたのを覚えている」

 幸いにもジェシーは、すぐに病院に運ばれたため命に別状はなかったものの、自殺未遂をしたという事実を知った親しい人たちのショックは大きく、メンバーのペリー・エドワーズ、リー・アン・ピノック、ジェイド・サールウォールは、ジェシーが“そんなことをする人じゃない”と思っていたため、ひどく傷心したという。

画像2: 自殺未遂したジェシーにメンバーは

 ジェシーは、当時の出来事について振り返ると、自殺未遂してしまうほど追い込まれた精神状態の恐ろしさをこう語った。

「(メンバー)みんなショックを受けていた。私の状況が良くないことは知っていたけど、私はそんな(自ら命を絶つような)人じゃなかった。今振り返ると、自分がしたことが信じられないわ。でも、精神状態がああだと、どれだけのことを置き去りにするのかなんて考えられない」

 こうしたネットいじめを受け始めてから8年が経った今のジェシーは、精神的にも強くなったという。

画像3: 自殺未遂したジェシーにメンバーは

「昔はみんな私のことが嫌いなのかと思っていた」「でも、ちがう。本当は自分に自信がないから他人をいじめるの。だから、今はネット上の誹謗中傷を見たら、少しだけ可哀そうに思う。ひどいことをすることでその人の気分が良くなるんだと。昔はそんな考え方できなかった。できていればよかった」

「今の私は昔とはまったく違う。もっと幸せだし、精神的に強くなった」「つらい経験だったけど、この経験を何か良いことに活かしたいし、それを伝えられる巨大なプラットフォームがあるなら、それを使ってソーシャルメディアが人々に及ぼす影響について知ってもらうほかないでしょ?」

「(SNSで)完璧なイメージを見たり、コメントを読んだり、社会が求めることに従うことに固執しているでしょ。だから、スマホ/SNS中毒にならないように、もっと友達と家族との時間を過ごして、人とのつながりを大切にしようよ。もし困っているなら、声をあげて。両親や学校で誰かに相談して。助けになるから」

 過去の経験があるからこそ言えるジェシーの言葉。SNSによって便利に人と繋がることが出来るようになった反面、些細なことでも炎上しやすくなった今の世の中。

 いたるところに蔓延るネットいじめに当事者だからこその視点で警鐘を鳴らしたジェシーは、苦しんでいる人へ助けを求めることの大切さを訴えた。

 ジェシーのほかにも、ハリウッドで第一線を走るセレブのなかにもメンタルヘルス(心の健康)に悩む人は多く、最近では、セレーナ・ゴメスやビヨンセ、ドウェイン・ジョンソンらが同じ悩みを持つ人々のためにも自身の経験をオープンに語っている

メンタルヘルスの悩みについてのメール・SNS等による相談

  • こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
    • 全国どこからでも共通の電話番号に電話すれば、電話をかけた所在地の公的な相談機関に接続されます。
  • いのちの電話
    • いのちの電話では、メールによる相談活動を行っています。
  • Mex(ミークス)
    • 家族や友達・からだ・性のこと等、人には言えない「困ったかも」を手助けする 10代のための Web サイトです。

※厚生労働省サイトより

(フロントロウ編集部)

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