先日、ニューヨークで3回目を迎える「ルポールのドラァグコン」が開催され、ルポールをはじめ、大勢のドラァグクイーンたちが集結した。年々、アメリカメディアでも注目を集めるドラァグコンとは一体どんなイベントなのかを現地からレポート!(フロントロウ編集部)

ドラァグクイーンの頂点に君臨するカリスマ、ルポール

画像: Photo Credit: Jennifer Graylock-Graylock.com for World of Wonder

Photo Credit: Jennifer Graylock-Graylock.com for World of Wonder

 1990年代にNYのクラブシーンでドラァグ・クイーンとして活躍をはじめ、シンガー、役者、モデルなど様々な顔を持ち、M・A・Cの広告に登場したこともあるドラァグ・クリーン界のカリスマ、ルポール。

 2009年には、全米からドラァグ・クイーンを集めて様々なチャレンジを与えて勝ち抜いた優勝者に賞金と栄冠を与えるリアリティ番組『ルポールのドラァグ・レース』を企画・制作。アメリカで放送されてから2019年で10年を迎えた本シリーズは、2019年2月から放送されたシーズン11の各回の平均視聴者数が92万6000人に達する大人気シリーズに。シリーズはエミー賞まで受賞している。

 ルポールは『ルポールのドラァグ・レース』という新たなヒット番組を作っただけでなく、番組を通してクイーンたちの素顔、苦悩、魅力を見せ、ドラァグ・クイーンを身近な存在にしてLGBTQ+コミュニティが受け入れられる社会を作ることに大きく貢献した。近年、アメリカでドラァグクイーンたちは、パフォーマーやアーティストとして認められ、メインストリームで注目を集めるようになったのも、ルポールのおかげだと言われている。

ルポールのドラァグコンに潜入レポ!

 そんなルポール主催の番組のファンイベントが、今回レポートする「ルポールのドラァグコン(RuPaul's DragCon)」。

 まず会場に入ると、メインステージまでピンクのレッドカーペットが敷かれ、そのど真ん中に、大スターの証とも言われる星型のプレートが。そこにはもちろんルポールの名前が刻まれていた。このルポールのプレートを中心に左右には、人気ドラァグクイーンたちのブースが所狭しと立ち並んでいる。

画像1: ルポールのドラァグコンに潜入レポ!
画像2: ルポールのドラァグコンに潜入レポ!
画像3: ルポールのドラァグコンに潜入レポ!
画像4: ルポールのドラァグコンに潜入レポ!

 ブースでは、各クイーンたちのグッズや写真が売られていて、それを買うとクイーンがサインをしてくれたり一緒に写真を撮ってくれる。

 『ルポールのドラァグ・レース』に出演していたクイーンたちはほぼ勢揃いで、シーズン11で優勝したばかりのイヴィ・オドリィーや、シーズン10に登場して大人気となったヴァネッサ・バンジー・マテオなどのブースは長蛇の列が出来ていた。さらにシーズン6に出演していた日系アメリカ人のジア・ガンは、フロントロウ編集部に「日本のみなさま私はジアガンです~。チュチュチュ。近々に日本で会えるといいなと思っている」と語り、日本でももっと精力的に活動していきたいとコメントをくれた。

美容関係の企業ブースが人気

 またファッション、美容などの世界でも注目を集めるクイーンたち。コスメブランドやウィッグ、
宝飾品、アクセサリーなど様々なブランドも商品展示ブースを出し、一押しの商品をアピールしていた。

 なかでも大人気だったのは、ヘアケアブランドの「ウェン」のブース。髪の毛をスタイリングしてくれるコーナーに加えて、セクシーな水着を来たイケメンたちに囲まれて写真が撮れるコーナーが設けられ、女子たちがはしゃいで写真をとっていた。

画像1: 美容関係の企業ブースが人気
画像2: 美容関係の企業ブースが人気

セレブも買うレアグッズの数々

画像: セレブも買うレアグッズの数々

 企業展示以外にも、なかなか見つけることが出来ないであろうグッズも数多く売っていた。

 なかでも売れていたのが、ルポールのオフィシャルグッズと人気ドラァグクイーンが描かれたキャンドル。お客さんの横でキャンドルの写真を撮ろうとしたら、そのお客さんが、『ルポールのドラァグ・レース』審査員のトドリック・ホールだったというハプニングも。

 トドリックと言えば、テイラー・スウィフトの「You Need To Calm Down」MVの製作総指揮を務めるなど、有名なエンターテイナー。買い物後、気づいたファンたちに囲まれ写真や握手をせがまれていたが、嫌な顔せずにみんなと写真を撮っていた。

 この他にも、人気ドラァグクイーンによるパフォーマンスや対談なども行われたドラァグコン。性別や年齢、見た目や体型などを越え、自己表現をする場所として終始ハッピーな雰囲気に包まれていた。(フロントロウ編集部)

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