国連気候サミットに国民の声を
スウェーデンの15歳の(当時)高校生グレタ・トゥーンベリが、気候変動の深刻さを訴えるために通学ストライキを行ないスウェーデン議会の前で毎日アクションを訴えた抗議デモ「気候変動問題のための学校ストライキ(School Strike for Climate)」。2018年に始まったグレタの学校ストライキ・デモは世界規模に拡大し、2019年に入ってから数回、「グローバル気候マーチ(Global Climate Strike)」という名前で世界同時デモが行なわれた。
そして今週9月20日(金)、国連気候サミットが行なわれる9月23日に先駆けて、再び「グローバル気候マーチ」が日本を含めて世界中で開催される。
専門家のあいだでは、地球の平均気温が1.5度上昇すると温暖化の連鎖が止められなくなると言われている。そして現在のスピードでCO2の排出を続けると、「1.5度の壁」の突破につながるCO2排出量の限界値に、楽観的に見積もっても向こう8年で到達してしまうという(※国連気候変動に関する政府間パネルの調査より)。
グローバル気候マーチの主催団体は、地球温暖化に歯止めをかけるために、化石燃料の使用をやめて100%再生可能なエネルギー速やかに移行することを求めており、20日に、学校や仕事、家での役割に対して一時的なストライキを起こしてデモで一緒に訴えようとしている。
グローバル気候マーチに関しては、ビリー・アイリッシュが9月にリリースした新曲「all good girls go to hell」でデモへの参加を訴えているほか、ケンダル・ジェンナーも自身のポッドキャスト『Zaza World』でこの抗議デモについて話し合うなど、有名セレブも関心を寄せている。
日本では、東京、大阪、愛知、福岡といった都市はもちろん、北は北海道から南は沖縄まで、全国23地区でグローバル気候マーチが行なわれる。
また海外では、グレタの抗議デモに共感した子供・若者たちが、毎週金曜日に彼女のデモに加わったことから始まった「フライデイ・フォー・フューチャー(Friday For Future)」に関連して、9月27日にも関連イベントが行なわれ、世界規模で深刻な環境問題を啓発する。
詳しくは、グローバル気候マーチの公式HPを確認して。(フロントロウ編集部)