俳優のシャイア・ラブーフが、自身も度々ネタにされる“ミーム(Meme)”について独自の意見を展開した。(フロントロウ編集部)

ネットで拡散するミームをどう思う?

 シャイア・ラブーフが、ダウン症の俳優ザック・ゴッサーゲンとダコタ・ジョンソンと共演した新作映画『Peanut Butter Falcon(原題)』のPRのため、米Complexのインタビューに登場。

画像: ネットで拡散するミームをどう思う?

 このインタビューでシャイアは、ファッションセンスを崇められているカニエ・ウェストや、レスリング仲間のトム・ハーディといった、自身の友人関係について話したほか、ネット上でたびたびセレブがネタにされ、笑い物にされることもあるミーム(※)について、独特の意見を展開した。
※ミーム(Meme):ネット上で拡散するアイディアや行動のこと。拡散しやすい面白コメントつきの写真を示すことが多い。

 シャイアといえば、2015年に、ネット上で“ジャスト・ドゥー・イット(Just Do It)”と呼ばれる1人劇的な動画をネット上に公開。この動画は、誰もが加工しやすいように考慮したのか、オールブラックの服を着用したシャイアがグリーンスクリーンの前で約1時間、ヘルメットを被ったり読書をしたり、無言で立ち尽くしたり、さらには「ジャスト・ドゥー・イット!!!」と叫んだりと、意味不明な行動を繰り返す。何の説明もなしに公開されたこの動画は、人々の混乱を呼び、大きな話題になった。

#INTRODUCTIONS (2015) from LaBeouf, Rönkkö & Turner on Vimeo.

 もちろんこの“ネタにする要素満載”な動画は、すぐにミーム化され、ネット上には様々な形に加工画像・動画が拡散された。

 自身の動画がミームにされたことについて、シャイアはこの動画に込められた願望と動画の制作秘話を明かした。

「あの動画は理由があって作ったんだ。このモノローグ動画は、MFAショー(※美術学修士によるアートショー)と(ロンドンにある名門芸術大学の)セントラル・セント・マーチンズで作った。動画の目的は、MFAショーをオンライン上ですることで、裏の目的はミームを創り出すことだった」

 ネット上に拡散されたミームは、なんとシャイアの思惑通りだったことを告白。その上で、当時はシャイアが奇行に走ったとまで言われた約1時間のこの動画は、じつは様々なアーティストのアイディアをシャイアがモデルとなって体現したMFAショーだったという制作秘話を明かした。

 そんなアーティスティックな感覚を持つシャイアは、こうしたミームは“アート”に値するのか、という質問に対してこう答えた。

「もちろん。何かを感動させるものはすべてアートだ」

(フロントロウ編集部)

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