亡き姉によるレイプ被害を告発
2000年代に一世を風靡した元アイドルのアーロン・カーターが、兄でバックストリート・ボーイズのメンバーのニック・カーターと、姉でモデルのエンジェル・カーターへの接近禁止を裁判所に命じられてから、自身のツイッターで家族に対して散々な発言を繰り返している。
そんなアーロンが、今度は2012年に薬物の過剰摂取のため、25歳の若さで他界した姉のレスリー・カーターによるレイプ被害を訴えた。
「僕の姉レスリーは、躁うつ病の治療でリチウムを摂取していた。彼女はその薬が嫌いだったから、それを飲んでいない時の彼女の行動は、そういうつもりじゃなかったって信じている。僕はまだ10歳だった 」
「薬を服用していない時の姉は10歳から13歳までの僕をレイプした。彼女から性的虐待されただけでなく、8歳の頃には2人のバックダンサーからも被害に遭った。そして兄は常に僕をいじめる」
アーロンは、児童期の約3年間に亡き姉のレスリーから性的虐待を受けていたほか、バックダンサーからも虐待されていたことを告発。兄のニックからは常日頃からいやがらせを受けていると告白した。
そしてアーロンは、「今度はニックの番だ。うちの家族の女の子に何をしたのか真実を言ってみろ。僕の真実は明らかになったんだから、暴行かレイプの被害者に平和と正義を見つけてほしい」と兄ニックに対して警告した。
アーロンは精神障がいを診断されたばかり
アーロンは、9月に放送された医療系番組『The Doctors』で、統合失調症と複数のパーソナリティ障がい、躁うつ病、不安症と診断され、現在は複数の処方薬を服用していることを明かしたが、数日前から続く一連のツイートのなかで、「セラピーと治療を受けたけど、総うつ病とも統合失調症とも診断されたことは一度もない」と、精神障がいは抱えていないと主張を翻している。
I went through extensive therapy and treatments and I have NEVER BEEN DIAGNOSED BI POLAR OR SCHIZOPHRENIC
— Aaron Carter (@aaroncarter) September 19, 2019
アーロンは、メンタルヘルスの問題を抱えていることをオープンに話しはじめた頃から、銃愛好家になり、お気に入りの銃を見せびらかす写真をSNSにアップして物議を醸していた。
アメリカではメンタルヘルスに問題を抱える人に対する銃器の販売が制限されている州が多いが、アーロンは以前、「銃の購入時に診断結果を伝えたか」という米TMZの質問に対して、自分は精神障がいはないと答えて明言を避けた。
アーロンが受けている接近禁止命令には、彼が6つの銃器を所持していることをニックが警察に話したことが記されており、アーロンはこれによって、所持する銃を没収されることを懸念し、現地時間18日に自ら警察を自宅に呼び出した。
そこで銃が取り上げられることはなかったが、アーロンの自宅を訪問したロサンゼルス郡警官は、当時のアーロンはピストルとショットガンを手に持っていたと米Fox Newsに話し、アーロン本人はその理由を、自分の身を守るためだったと米TMZに話した。なお、アーロンは軍事用ライフルは処分するつもりだと同メディアに伝えたという。
兄と姉を集中攻撃
アーロンが被害を訴えているのは、レスリーだけでなく兄姉全員にも。
兄ニックに関しては、自身が受けたいじめだけでなく、元恋人パリス・ヒルトンへの暴力疑惑や数年前に告発された複数のレイプ疑惑を話題にあげ、自分への接近禁止命令をめぐる騒動は、ニックがレイプ事件を隠ぺいするためだと何度も主張。
双子の姉エンジェルに対しては、「誰か今すぐにでも姉に薬物検査を受けさせてほしい。そうすれば、自分の子供を傷つけずに済む。PS. エンジェル、母乳をあげながらウィード吸ってるんだろ。#隠ぺい」とツイートするなど、兄や姉だけでなくその子供たちの存在まで話題にあげてダークな主張を続けている。
What an awesome twin sister. Testifying against her brother who I’ve done so much for angel when we turned 18 and paid her car off and her apartment in Orlando and let her move into palazzo with me and all my other sisters for a year when angel always destroyed my cars. ♂️
— Aaron Carter (@aaroncarter) September 19, 2019
I hope somebody drug tests my sister right away so there’s no chance she could harm her own child. P.s angel you are smoking weed while you’re breastfeeding your infant. #CoverUp
— Aaron Carter (@aaroncarter) September 19, 2019
カーター家はトラブルの連続だった
ツイッターで家族との泥沼バトルを展開しているアーロン。しかし彼と家族のトラブルはこれが初めてのことではない。
カーター家の子供たちはステージママだった母親のプッシュもあり、子供のほとんどが幼い頃からショービズ界で活動。なかでも7歳頃からパフォーマンスをはじめ、10代で一躍トップアイドルになったアーロンは、大人になってから薬物所持による逮捕やリハビリ施設への入退所などトラブルが絶えなかった。
2013年には3億円以上の負債を抱えて自己破産を申請し、その時は、母親のお金の使い込みがあったと主張。
そのほかにも、母親が暴力事件で逮捕されたり、当時25歳だった姉レスリーが薬物によって帰らぬ人となったりと、不安定な家庭環境のなか育ったアーロンは、最近になってメンタルヘルスの問題が浮き彫りとなっていた。
今回のアーロンの行動に対して、ニックやエンジェルなど家族は現時点でコメントを発表していない。(フロントロウ編集部)