人気プロデューサーのマーク・ロンソンが、自身が「サピオセクシャル」だとカミングアウトした発言を謝罪し、真意を説明した。(フロントロウ編集部)

サピオセクシャル発言を謝罪

 ブルーノ・マーズの「アップ・タウン・ファンク」などで知られるシンガー兼プロデューサーのマーク・ロンソンが、「サピオセクシャル」であることをカミングアウトしてからわずか数日で、自身の発言を謝罪する事態に発展している。

画像: サピオセクシャル発言を謝罪

 サピオセクシャル(Sapiosexual)とは、外見やジェンダー、性的な魅力よりも知性に興奮し惹かれる人たちのことを指す言葉で、出会い系サイトのOKCupidが性的指向のリストの項目に加えたことから世間的に広まった、比較的新しい用語である。

 サピオセクシャルという言葉を知らなかったマークは、それが議論される番組に出演した際に、「本番前に番組のプロデューサーたちと楽屋で議論を交わした。その結果、自分はサピオセクシャルだという結論にいたった」と発言したことで、サピオセクシャルであることを“カミングアウト”したと報じられた。

 しかし、先日行なわれた米Rolling Stoneの公開インタビューで、マークはサピオセクシャルが「“性別やジェンダーに関係なく”知性に惹かれる」ことだと十分に理解していなかったことを告白。

「僕は社会的に除外されるどのコミュニティにも所属していないと思っているので、誤解してしまった人やこの発言によって不快な気持ちにさせてしまった人へ謝罪します」

 “カミングアウトした”とされる番組の打ち合わせでマークは、サピオセクシャルとは“知的な人に惹かれる”ということしか聞かされていなかったために、自分もそうであると発言してしまったと弁解した。

 その上で、誤解があったとはいえ、白人の異性愛者という多数派に属する自分が社会的に立場の弱い性的マイノリティであるかのような発言をしてしまったことに謝罪した。(フロントロウ編集部)

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