高い評価を受ける『ジョーカー』のホアキン
DCコミックスの有名悪役ジョーカーを主人公に、現代社会の闇を描いた映画『ジョーカー』。
公開前から大注目を浴びていた今作では、とくに、ジョーカーになっていく男性アーサーが苦悩する姿を演じきった主演のホアキン・フェニックスに、批評家から高い評価が送られている。
そんなホアキンは、主演が決まっているにもかかわらず監督にオーディションをしてくれと頼んだというエピソードがあるほど、今作に真摯に向き合ってきた。
そのなかでもとくに、約24kgも体重を減らしたダイエットは大変だったそう。ホアキンは当時の気持ちを、米The Associated Pressにこう話した。
「自分の目標の体重にたどり着いた時、すべてが変わったよ。毎日、起きた時に1kgの体重増加に執着しなくてはいけないなんて、なんてキツイことなんだって思うだろ?そしてその執着はどんどん病的になっていってしまうんだ」
しかし、そうした役作り中の経験さえも演技に活かしてしまうところが、ホアキンが演技派と言われる理由かもしれない。ホアキンは続けて、こう語った。
「思いがけず、自分の身体が流動的になったような感じがしたんだ。自分の身体で、以前は出来なかったような動かし方が出来るような気がした。そしてその感覚は、キャラクターの重要な部分として表現されるいくつかの動きに影響したはずだよ」
ジョーカーといえば、正体不明の不気味な悪役。しかし今作では1人の男性としてのジョーカーに焦点が当てられたため、その変化をしっかりと演じることがホアキンの役目。その過程では、病的なダイエットさえもインスピレーションの元となったよう。
そんなホアキンのジョーカーが見られる映画『ジョーカー』は、全国で絶賛公開中。(フロントロウ編集部)