思わず「キス」
『007』シリーズ25作目となる記念すべき新作『ノー・タイム・ダイ』。
過去5作に渡って主人公のジェームズ・ボンドを演じてきたダニエル・クレイグがボンド役を演じる最後の作品となるとも言われている同作には、映画『ボヘミアン・ラプソディ』で第91回アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したラミ・マレックが悪役として登場することで話題に。ラミが一体どんなクセのあるヴィランを演じるのかにも大きな注目が集まっている。
ストーリーの全貌などは未だ明らかになっていないが、最近登場した米トーク番組『ザ・レイト・ショー』で、ラミが共演者のクレイグとの絆や同作の撮影がいかに過酷だったかをを感じさせるあるエピソードを披露。
キャリー・フクナガ監督の指揮のもと、ダニエルとともにある非常に複雑なシーンのリハーサルに挑んだ時の出来事を振り返った。
フクナガ監督とダニエルと互いにアイディアを出し合い、長時間の話し合いの結果、ようやく、どう表現するのがベストなのかという結論に達したというほど全員の思い入れが強いという該当のシーン。アイディアを実現するのには、困難を極めたというこのシーンが初めて成功した瞬間、ラミとダニエルは自分たちでも予想しなかった意外な行動に出たという。
なんと、ラミとダニエルは、感動のあまり、思わずキス!
ラミは、この時の様子について、「ダニエルが僕を掴んで、抱き上げてくれて…あれは僕からだったのか、彼からだったのか、どちらがきっかけを作ったのかわかならいけど、僕らはキスを交わしたよ」とコメント。
続けて、「あれはたぶんダニエルからだったんじゃないかな。僕は衝撃的すぎて呆然としてたから…僕は、しばらく呼吸を置いて、辺りを見回して、『これって、僕もボンド・ガール(※)になれたってことでいいんだよね?』って言ったんだ」と、ダニエルとの思いがけないキスをネタにして周囲の笑いを取ったことも明かした。
※『007』シリーズに登場するヒロインのこと。ボンド・ガールはブレイクの登竜門と言われている。
主演のダニエルが脚や手に怪我を負うなど、撮影中は数々のトラブルに見舞われた『ノー・タイム・トゥ・ダイ』。ダニエルをはじめ、ラミを含むキャストたちが体を張った迫真の演技を見せる同作は、欧米で2020年4月に公開予定。日本での公開日は未定となっている。
(フロントロウ編集部)