言う事を聞かない甥に「往復ビンタ」
故ダイアナ妃の親友でイギリス王室と深い繋がりがあることで知られるシンガーのエルトン・ジョンが、エリザベス女王の知られざる一面について、10月15日に発売される自伝本『Me: Elton John Official Autobiography(ミー:エルトン・ジョン・オフィシャル・オウトバイオグラフィー)』の中で暴露した。
英The Sunday Timesが先行入手した手記の一部で、エルトンは、ある王室主催のパーティーで目撃したエリザベス女王の爆笑の行動に言及。
エリザベス女王が、自分の言いつけを守らない甥のスノードン伯爵(デイヴィッド・アームストロング=ジョーンズ)に、遊び心たっぷりに往復ビンタを食らわせている瞬間を目撃したという驚きの事実について記した。
エルトン曰く、同席していた妹マーガレット王女が体調を崩してしまったことを心配したエリザベス女王は、マーガレットの長男であるスノードン伯爵に彼女の様子を見てきて欲しいと依頼。しかし、スノードン伯爵はこの女王のリクエストをしれっと受け流そうとしたという。
すると、その態度がお気に召さなかったエリザベス女王は、「私に逆らうのはおやめなさい、私は女王よ! 」と言いながらパン、パン、パン、パンと合計で6回ほど軽くスノードン伯爵の左右の頬を張り、女王としての権力をチラつかせてスノードン卿に言う事をきかせていたのだそう。
もちろん、全力でビンタを食らわせていたわけではなく、これはエリザベス女王のおふざけ。その証拠に、エルトンは「僕の視線に気づいたエリザベス女王は、僕に向かってウィンクをして歩き去りました」と、エリザベス女王のさらにお茶目な行動を綴っている。
一国の君主とあり、優しげな中にもつねに荘厳なオーラを放っているエリザベス女王だけれど、実際に彼女の人柄を知るエルトンは、エリザベス女王は、プライベートではかなりユーモア溢れるチャーミングな人物だと証言。
エルトンは、ウィンザー城で開かれた別のパーティーでは、エリザベス女王と長女のアン王女と一緒に靴音が響くほどの“最低音量”の音楽に乗せてなるべく音を立てないようにダンスを楽しんだという、その光景を想像すると思わず微笑んでしまうようなエピソードについても自伝本の中で明かしている。(フロントロウ編集部)