性暴力に対抗したら「いじめっ子」?
アメリカで高校に通うアエラは、多くの友人が男子生徒からのセクハラや性的暴力に悩んでいると聞いていたという。しかし学校側は加害生徒たちに対して何の処罰も与えなかったそう。そんな状況に声をあげるため、アエラはあることを行なった。
「この学校にはレイプ犯がいます。そしてあなたは、それが誰だか知っているでしょう」
こう書いた付箋を学校のトイレに貼り、加害者や学校に対してメッセージを送ったアエラ。この行動に賛同する生徒は多く、他の生徒たちも同じようなメモを学校に貼っていったという。
しかし加害者たちが罰せられることなく数週間が過ぎたとき、なんとアエラと他の数人の生徒が停学処分にされることに。
なんと、加害者の1人がメモによって「いじめられた」と学校側に主張したそう。
学校側は、「他に別のやり方があったはずだ」とコメント。しかしメモには特定の人物の名前は書かれていないうえ、生徒たちの間では加害生徒の名前として、1人ではなく複数人があげられていたという。そんななか、メモは自分を暗示していると自ら名乗りでた生徒を処罰せず、アエラたちを停学処分にした学校側には、生徒だけでなく多くの人々が怒りをあらわにした。
アエラの母親は性暴力を防ぐために活動を行なう団体SafeBAEで働いており、娘には自分が被害者でなくとも被害者のために声をあげるよう育ててきたという。そんな母の信念を受け継いだアエラは、3日間の停学中に学校側に抗議するためのプロテストを実行。デモには彼女の高校の生徒だけでなく、近隣の高校からも参加者が集まった。(フロントロウ編集部)
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