メジャーリーグ球団ナショナルズのダニエル・ハドソン投手が妻の出産のために優勝決定戦初日を欠場。ダニエルを批判したマリーンズ元球団社長に非難轟々。(フロントロウ編集部)

妻の出産のために投手が優勝決定戦1戦目を欠場

 メジャーリーグのプロ野球選手であるダニエル・ハドソン投手が所属するナショナルズは、10月11日より開始されたナショナル・リーグ優勝決定シリーズでカージナルスと第1戦を交えた。

 しかしそこに、ダニエルの姿はなかった。なぜなら、第3子を出産する妻の元へ駆けつけるため「産休」を取ったから!

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 ジャーリーガーにとってキャリアの晴れ舞台である優勝決定シリーズの第1戦を家族のために欠場したダニエルには、多くの称賛の声が。有名テニスプレーヤーであるセリーナ・ウィリアムズの夫で、米掲示板サイトRedditの共同設立者であるアレクシス・オハニアンは、「彼の行き帰りのチケットは僕が買う」とノリノリ。

 しかし残念ながら、ダニエルを批判する声も。メジャーリーグのプロ野球チームであるマリーンズの元社長デビッド・サムソンはツイッターにこう投稿した。

「ダニエル・ハドソンが産休によってナショナル・リーグ優勝決定シリーズの第1戦目を欠場とは、非現実的だ。許される理由があるとすれば、出産中や新生児の健康、母親の健康にトラブルがあった時だけだ。もしすべてが順調なら、彼はカージナルスと戦うべきだ。言い訳はいらない。なにか問題でも?」

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 すると、ダニエルの行動を批判したデビッドには多くの非難が寄せられることに。

 ダニエルのチームメイトであるショーン・ドゥーリトルは、「もし誰かが赤ちゃんを授かった時に、『おめでとう!みんなが健康でいることを願うよ』以外の反応をするのであれば、お前は最低な奴だ」とコメント。

画像: ダニエルと抱き合うチームメイトで63番のショーン・ドゥーリトル。

ダニエルと抱き合うチームメイトで63番のショーン・ドゥーリトル。

 ダニエルの決断に喜んでいたアレクシスは、「すべての男性が、ダニエルのように家族を第一に考えて産休を取る強さを持っているわけではないことに気がついたけど、彼らは自分が不安定だからってそれを前面に押し出すべきじゃない」と悲し気にコメントした。

 デビッドの投稿のコメント欄にも多くの意見が寄せられ、ある1人の野球ファンは、「つまりあなたは、彼の妻は夫が側にいないなか、出産を“1人”で乗り越えられるはずだと言うんですね?そして彼の40人のチームメイトは、優勝決定戦のたった1試合を乗り越えられないと?今は2019年ですけど、これが本当にあなたが言ってることなんですか?」とコメントし、3,000以上の賛同が集まった。

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 SNSアカウントを持たないダニエルは、騒動後に米ESPNのインタビューで自身の選択についてこう語った。

「なにがあっても(妻の元へ)行くと決めてたからね。優勝決定戦中の産休・育休は、僕が初だなんて知らなかったし。そんなこと思いもしなかった。『ポストシーズン中に子供が産まれるのが僕だけなはずはない』って考えていたよ。そしてあんな騒動になったなんて、クレイジーだね。でも(出産に)駆けつけないなんて考えはなかった。家族は僕にって1番の優先事項だからね」

 ちなみに、ナショナルズはその後4連勝を記録し、球団史上初のワールドシリーズ進出を果たした。(フロントロウ編集部)

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