どうなるX-MEN
2017年に公開されたマーベル映画『LOGAN/ローガン』は、当時世界80か国でオープニングNo.1大ヒットという新記録を達成した作品。米映画批評サイトRotten Tomatoesでは、公開から現在まで93%という高評価を維持してきている。
“ローガン”は、俳優ヒュー・ジャックマンが演じるX-MEN出身のスーパーヒーロー、ウルヴァリンのこと。ウルヴァリンは他のスーパーヒーローである、アイアンマン、バットマン、スパイダーマンなどとともに、2000年代のアメコミ映画をけん引してきた。『LOGAN/ローガン』は、ヒュー・ジャックマンが演じる“最後のウルヴァリン”としてだけでなく、映画そのものとしても世界中の観客を熱狂させた。
そんな中、『LOGAN/ローガン』の監督のジェームズ・マンゴールドは、本作に登場したウルヴァリンのクローンである少女、ダフネ・キーン演じる“X-23”ことローラを主人公にした続編の可能性をまだあきらめていないと10月15日に行われたミルバレー映画祭でのインタビューで米The Playlistに語った。
ジェームズ監督は映画『LOGAN/ローガン』のあと、映画『グレイテスト・ショーマン』や映画『フォードvsフェラーリ』など、ヒット作を次々に生み出している映画監督。
彼は、『ローガン』公開後の2017年に続編の可能性を尋ねられた時、すでにX-23を主人公にしたスピンオフの脚本を執筆中だと発言していたが、その後21世紀フォックスをウォルト・ディズニー社が買収してからというもの、本作の進展はなかった。
買収後、X-MEN映画の展開には暗雲が立ち込めている。X-MEN系列で大人気ヒーローの『デッドプール』3作目の正式アナウンスもなく、チャニング・テイタムを主演にした『ガンビット』の製作は頓挫、2018年に公開予定だった映画『ニュー・ミュータンツ』は3度もの延期を繰り返し、まだ公開が確実なものとなっていない。
ジェームズ監督は、X-MENのフランチャイズが非常に不安定な状況に陥っているとしながらも、まだX-23を主人公にした映画を製作する意欲を示した。
X-23は現在マーベルコミックの中で成長し、女性としてウルヴァリンの2代目を担っている重要なヒーロー。今後の展開に注目したい。(フロントロウ編集部)