ロイヤルファミリーの絆
ロイヤルファミリーのヘンリー王子とメーガン妃は、2016年に交際が発覚してからというもの、世間の注目を浴び続けてきた。そんなヘンリー王子とメーガン妃に密着したドキュメンタリー番組『Harry & Meghan: An African Journey(原題)』が10月20日にイギリスで放送され、2人が心に抱える悩みを明かした。
ロイヤルファミリーが率直にその心の内を話したことで大きな話題となっており、ヘンリー王子が兄ウィリアム王子との不仲説を認めるような発言をしたことで、ウィリアム王子は番組視聴後に怒っていたというウワサも流れていた。
しかし真実は違うよう。
王室関係者が英BBCに明かしたところによると、ウィリアム王子はヘンリー王子とメーガン妃が「元気でいてくれることを願っている」そうで、関係者は、ウィリアム王子が激怒したというウワサを一刀両断した。
ヘンリー王子といえば、母ダイアナ元妃を突然の交通事故で亡くしたことが精神的なトラウマとなっており、妻メーガン妃に関する誹謗中傷を繰り返した英タブロイド紙に対して法的対処を行なったのも、パパラッチに追われて亡くなった母のようになってほしくないという思いから。
そして、そんなダイアナ元妃を母に持つのは、ヘンリー王子の兄ウィリアム王子も同じ。ウィリアム王子もまた歴史が繰り返さないかと不安に感じ、いつでも弟ヘンリー王子の味方でいたいと思っているそう。関係者が米Us Weeklyに語ったところによると、2人の関係は「血は水より濃い」と言わんばかりだという。
また、ウィリアム王子だけでなく、もちろん父チャールズ皇太子もヘンリー王子を心配しているという。「ヘンリー王子はとても繊細な方です。そしてチャールズ皇太子はとても心配しています。今、ヘンリー王子は1番に家族を必要としているんですよ」
エリザベス女王も苦悩
さらには、イギリスの女王として67年間堂々と人前に立ってきたエリザベス女王さえも、ヘンリー王子とメーガン妃を気にかけているという。
英国王室に詳しいビクトリア・アービターによると、エリザベス女王は公の場で個人的な感情を見せることを避けるけれど、舞台裏では2人のことをサポートするだろうと分析。
しかし、ヘンリー王子とメーガン妃を悩ませているパパラッチや世間の目は、エリザベス女王ですらコントロールすることは難しいよう。ビクトリアは米ETにこう語る。
「女王はメディアと67年間どうにかやってきているんです。メディアと王室、その2つはお互いにお互いを必要としています。だから、とてもとても難しいんです。どうやって(メディアと)良い関係を築きながら、ネガティブな批判と闘えば良いのでしょうか」
さらに、ヘンリー王子とウィリアム王子に多大な影響を与えた、ダイアナ元妃へのパパラッチ行為に対しても、エリザベス女王はなすすべがなかったという。
「何年も前、ダイアナ元妃が同じようなことに悩んでいた際に、エリザベス女王は新聞社の編集者たちをバッキンガム宮殿に呼んだんです。女王は彼らに、(ダイアナ元妃を)放っておくように言いました。女王は『お願いだから、少し休ませてあげて』と言い、彼らは『はい、はい、はい』と返事をした。その1週間後、彼らはダイアナ元妃がビーチでビキニを着ている写真を撮っていました。エリザベス女王ですら、どうすることも出来ないのです」
公人として、カメラからは逃れられない宿命にあるロイヤルファミリー。しかし、だからこそプライベートでは全力でヘンリー王子とメーガン妃のことを、一族一丸となってサポートしたいと考えているそう。(フロントロウ編集部)