コリン、認知症のパートナーとの逃避行
映画『スーパーノヴァ(Supernova)』は、英国の俳優コリン・ファースを主演に迎えた恋愛作品。コリンは、スタンリー・トゥイッチが演じるタスカーの20年来の同性愛パートナーであるサムを演じる。タスカーは、旅行の2年前に早期発症型認知症と診断されているため、この旅行は2人にとってとても重要なもの。タスカーとサムは古いSV車で20年間の思い出の場所を旅してまわるけれど、その間に二人の秘密が明らかになったり、将来への考え方で衝突したりと、様々な困難に直面する。
映画が撮影されたのは、イギリスの湖水地方のケズウィック。世界遺産にも登録されている湖水地方は、荒涼とした大地に氷河期時代の痕跡が色濃く残る美しい場所。日本でも人気の絵本『ピーターラビット』の原作者、ベアトリクス・ポターが過ごした土地としても有名。
コリンはこれまで、映画『キングスマン』、映画『ラブ・アクチュアリー』、映画『ブリジット・ジョーンズの日記』などに出演し、映画『英国王のスピーチ』ではゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した名優。映画『シングルマン』では、ゲイの恋人を失った大学教授を演じ、アカデミー賞にノミネートされている。
スタンリー・トゥイッチは、映画『シャル・ウィー・ダンス?』に出演し、映画『ラブリーボーン』ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた経験を持つ。
ドラマ『ヒンターランド』などで高評価を得た新進気鋭の監督、ハリー・マックイーンは米Varietyに「『スーパーノヴァ』は、ロマンチックで現代的なラブストーリーです」と語った。
撮影監督は、アカデミー賞に2度もノミネートされたディック・ポープ、編集は映画『ゴッズ・オウン・カントリー』や映画『ディス・イズ・イングランド』のクリス・ワイアットが務める。
映画『スーパーノヴァ(Supernova)』はまだ劇場での放映手続きが始まったばかりなので、公開日などの詳細はこれから発表される。(フロントロウ編集部)