DCコミックス原作ドラマで最大規模になる
2011年に公開されたDCコミックス原作映画『グリーン・ランタン』は、興行収入や映画の評価という面で、残念ながら厳しい結果に終わったことで有名。主演を務めたライアン・レイノルズも、『グリーン・ランタン』をまるで黒歴史のように扱うことがあり、エンタメ界では『グリーン・ランタン』の大コケぶりが一種のネタと化している。
そんななか、グリーン・ランタンのファンにとっては嬉しい発表が。なんと、2020年春配信予定のHBO Maxで、グリーン・ランタンのドラマ化が決定したという。
「HBO Max (エイチビーオー・マックス)」とは、ワーナー・ブラザースの親会社であるワーナーメディアが2020年にローンチ予定の独自の動画配信サービス。ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』やドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』など、大ヒット作品を連発している製作会社「HBO」の名を冠し、Netflixを迎え撃とうと意気込んでいる。
HBO Maxはすでに様々な作品の配信をローンチしており、現在アメリカで大好評のDCコミックスドラマ『バット・ウーマン』や、アンセル・エルゴード主演で東京が舞台の『トウキョウ・バイス』を含む作品を配信予定。また、日本のジブリアニメも独占配信することが決まっている。
新ドラマ『グリーン・ランタン』は、DCコミックス原作のドラマをまとめた“アローバース”と呼ばれる作品群を大成功させたグレッグ・バーランティが制作に携わることで非常に期待が高まっている。アローバースには、ドラマ『ARROW/アロー』やドラマ『THE FLASH/フラッシュ』、ドラマ『SUPERGIRL/スーパーガール』などがある。
29日に行われたHBO Maxの正式発表によると、『グリーン・ランタン』は「これまでのDCコミックス原作ドラマでも最大規模のものになる」という。
映画『グリーン・ランタン』の評価や「ネタ化」の傾向で、ヒーローの「グリーン・ランタン」そのものの評価は少し落ち気味。けれども、本来グリーン・ランタンはパワーリングという「ヒーローの力をもたらす特別な指輪」が授けられた、宇宙の平和を守るれっきとしたスーパーヒーロー。今回のドラマ化によって、グリーン・ランタンの名誉も取り戻されるのではないかという声もある。
ドラマ『グリーン・ランタン』にライアンが続投するのかはまだ分かっていないけれど、ライアンは、DCコミックスのライバルであるマーベルコミック原作映画『デッドプール』のヒーローとして活躍中。二つのユニバースをまたがるヒーローになるかどうか、注目されている。(フロントロウ編集部)