三十路突入への焦りと不安
映画『ハリー・ポッター』シリーズでブレイクした俳優のエマ・ワトソンは、来年の4月で30歳を迎える。
映画界での成功以外にも、さまざまな慈善活動に精を出しているエマは、24歳だった2014年には国連・ウィメン(UN Women)の親善大使に任命。「男女平等」を訴え、女性の活躍の場を広げる運動に注力するなど、自分の影響力を活用していくつもの社会貢献を果たしている。
同年代の一般女性たちが抱える、結婚や子供を持つことへの焦りとは無縁そうなエマだが、じつは、30代に突入しようとしている彼女も同じ様な不安を感じていた時期があったそう。
英Vogueの表紙を飾ったエマは、アラサー女性特有の焦燥感やプレッシャー、そして悩んだ末に辿り着いた“悟り”についても語った。
2020年4月の誕生日をもって、いよいよ30歳を迎えるエマは、新たな節目を迎えることに焦りを感じている自分がいることを正直に告白。
「以前の私は『30代になることについて何でみんなそんなに大騒ぎしてるの?大したことないじゃん』って思ってた。でも29歳になった途端、『オー・マイ・ゴッド、何このストレス! 不安がハンパ無い!』って焦り出した。30代になるまでに、家を建てていなかったら、結婚していなかったら、子供を産んでいなかったら、安定したキャリアを築いていなかったら、まだ自分探しの最中だったら…って世間に溢れるサブリミナルメッセージが一気に押し寄せてきた感じ。不安の量が信じられないくらいに膨れ上がったの」と話し、さらに、今はシングルライフを謳歌している最中だと語った。
「独り身」の新たな呼び名を考案
「『私は1人でも幸せ』っていう、もっともらしい上手い話は信じたことなかったし、そんなのみんな絶対本音じゃないと思ってた。でも、ちょっと時間はかかったけど、私は、実際、今、シングルでもすごく幸せ」。
そうコメントしたエマは、“独身”や“シングル”といったパートナーがいない状態を表す従来の呼び名を拒否するとともに、こんな新たな呼び名を提案した。
私は、“セルフパートナー(自分が自分のパートナー)”って呼んでる。
エマといえば、このインタビューが公開されるつい10日ほど前に、ロンドン市内で謎の男性とのデート現場が激写され。キスを交わす姿が見かけられたばかり。
この男性とは、カジュアルな関係で正式交際とはカウントされていないという意味なのか、それとも、エマはインタビューが行なわれた後に、早くも「セルフパートナー」から卒業していたのか、前後関係が少し気になるところだが、とにかく、20代から30代へとステージアップすることに、エマは、人並みに不安を抱えつつも、何事もポジティブにとらえている様子。
若くしてすでに名声と実績を手にしている彼女が、一体どんな大人の女性へと成長を遂げるのか、これからも見守りたい。(フロントロウ編集部)
※記事内の表記に誤りがあったため修正しました。