『タイタニック』長年にわたる「あの論争」
1997年に公開された映画に残るラブロマンス映画『タイタニック』は、当時23歳のレオナルド・ディカプリオと、22歳のケイト・ウィンスレットを一躍トップスターに押し上げた大ヒット作品。
レオナルド演じるジャックと、ケイト演じるローズの悲恋を描いた本作では、そのエンディングがたびたび論争の的になっている。
"Winning that ticket, Rose, was the best thing that ever happened to me..." https://t.co/D8TLM5y1Mt pic.twitter.com/asqIgVvdx3
— Titanic (@TitanicMovie) February 9, 2017
『タイタニック』では、タイタニック号が沈んでいくその時、ジャックがローズだけをドアの上に避難させて、自分は海の中で絶命。しかしローズが乗っていたドアが大きめだったことから、ジャックもドアの上に乗って生き延びられたのではないかという論争が長年繰り広げられてきた。
そんな映画ファンの議論に、『タイタニック』の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」を歌ったシンガーのセリーヌ・ディオンがついに参加!
米トーク番組『The Tonight Show(原題)』に登場したセリーヌに、司会者のジミー・ファロンが、「ローズがちょっとでも(ドアの上で)ずれてくれたら、彼女はジャックの命を救えたとは思わない?」と質問。
会場が、ついにジミーがセリーヌにタイタニックのあの質問をぶつけた!とワクワクしていると、セリーヌは「私をトラブルに巻き込まないで」とジョークを言って、答えるのを拒否。
しかしその後、ある3つの考えを明かした。
「まず初めに、あのシーンをちゃんと見たら、ローズは死にかけているか、完璧に凍っているかって分かる。つまり、彼女はまともではないわよね?」
ローズが動かなかった/動けなかったからジャックが死んだというのはかわいそうとでも言いたげに、まず1つめの考えを明かしたセリーヌ。そして次に、空想上のジャックに対してこんなアドバイスを。
「2つ目に、ジャックは誘われなくても良いのよ。カモーン、ベイビー!自分で自分を楽にしなきゃ。(ドアの上に自分で)乗りなさいよ。ねぇ?」
ジャックはローズだけでなく、自分自身を救うこともできたと話すセリーヌ。このコメントには、思わず会場中から大きな拍手が。しかしセリーヌの分析はこれでは終わらない。最後の意見としてこう語った。
「でもそうなった時、凍りそうな海のど真ん中にいる彼の身体は完全に凍っていて、もう体力がないかもしれないって考える人はいないの?」
そう言って、ジャックは生き延びられた可能性も、生き延びられなかった可能性も、両方ともありえるという自分の考えを明かしたセリーヌ。彼女がどっち派なのかを知りたかったファンにとっては少し残念な気持ちになる答えかもしれないけれど、かなり論理的な分析には、会場にいたファンから拍手が送られた。
ちなみに、ジャック役のレオナルドは、以前行なわれたインタビューでノーコメントを貫き、ローズ役のケイトは、ジャックもドアの上に乗れたと思うと認めている。(フロントロウ編集部)