ヴィクトリアズ・シークレットのエンジェルたちが存続の危機と囁かれている。その理由とは?(フロントロウ編集部)

エンジェルがいなくなる?

 ランジェリーブランドのヴィクトリアズ・シークレットで、広告塔を務めるエンジェルたち。その煌びやかな世界観を作り出し、世界のトップモデルの証とも言われるその存在に、これまで見られなかった大きな変化が生まれているという。

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 今年は毎年恒例のファッションショーが中止となり、ブランドの行方が注目を集めるなか、先日エンジェルとして活躍するモデルのジョセフィン・スクライバー、エルザ・ホスク、ジャスミン・トゥークス、ロミー・ストリドの4人が、英ファストファッションブランドBoohooのイベントに出席。

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 Boohooはヴィクトリアズ・シークレットとは関係がないにもかかわらず、キャンペーンモデルを務める彼女たちは、オンラインサイトにも登場。さらに、自身のSNSでも宣伝を行なっているうえ、同ブランドはエンジェルのテイラー・ヒルとコラボコレクションを発表している。

 これまでエンジェルたちは、ヴィクトリアズ・シークレットのいわゆる“専属モデル”だったため、契約によって外部の仕事が制限され、とくにヴィクトリアズ・シークレット以外の水着や美容ブランドなどの広告モデルを務めることは禁止されてきた。

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 そんななか起きた今回のできごとについて、業界の関係者は米Page Sixに対し、「1年前なら、こんなことが起きるなんてあり得ないことでした。高嶺の花であるヴィクシーエンジェルたちが、ファストファッションブランドの顔になるなんてことは考えられません」とコメント。

 さらに、「ヴィクトリアズ・シークレットのランウェイを歩けば、スーパースターになることができました。しかし、最近は業界全体が変化しています。エンジェルたちがいなくなるのも時間の問題かもしれません」と、エンジェルたちの今後について話した。

 ヴィクトリアズ・シークレットは、これまでミランダ・カーやタイラ・バンクス、ジゼル・ブンチェンなどをエンジェルに抜擢し、数々のトップモデルを輩出。一握りのモデルしかなれないエンジェルの存在には、世界のモデルたちが憧れてきた。しかし、近年ファッション業界で、多様な体型や人種、性別におけるアイデンティティを持つモデルを積極的に起用しようとする動きが見られるなか、プラスサイズやトランスジェンダー(※)のモデルを起用しないスタンスで、批判を受けてきた。
※トランスジェンダーとは、心と体の性が一致しておらず、性転換をしたい・した人のこと。心と身体の性を一致させたいトランスジェンダーの人々のことをトランスセクシュアルと呼ぶ。

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 ヴィクトリアズ・シークレットの今後について業界の関係者は、ファッションショーが完全に無くなってしまうことは考えにくいというが、これまでのような大きな名声は無くなってしまうだろうと予想している。(フロントロウ編集部)

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