ラッパーのT.I.が、18歳の娘が処女であることを確かめるために毎年産婦人科で検査を受けさせていると発言したことで大炎上している騒動について初めて口を開いた。(フロントロウ編集部)

問題発言の誤解を解きたい

 大物ラッパーのT.I.が、ウィル・スミスの妻で俳優のジェイダ・ピンケット・スミスがホストを務めるFacebookのトーク番組『レッド・テーブル・トーク(Red Table Talk)』に、妻のタメカ・ハリスとともに出演し、問題発言の真相を語った。

 T.I.は、11月に出演したポッドキャスト番組『Ladies Like Us』で、現在18歳の娘デイジャ・ハリスが毎年産婦人科に行っていることを明かすとともに、16歳の時に一緒に産婦人科に行って処女膜があるか確認したことを明かし、リスナーに衝撃を与えた

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 世界中に配信される番組で、年頃の娘のプライベートな事柄を暴露したT.I.には、モデルのクリッシー・テイゲンなどのセレブも難色を示したほか、MeTooムーブメントの創始者であるタラナ・バークは、「娘の処女を守ること=良い父親」だと考えるしきたりが、“男性が女性を所有する”ことを意味し、性差をなくそうとする現代社会には不適切だと問題視した。

 この発言で批判が殺到しているT.I.は、ジェイダの番組で騒動後、初めて口を開いた。

 「僕たちは親として何が適切で何が不適切な接し方なのか、その誤解を解きに来た」として出演理由を明かしたT.I.は、問題発言は冗談交じりの会話からはじまったために、実際の出来事より大げさに話してしまったと説明。そのうえで、世間が自分の発言を「真面目にとらえすぎたんじゃないか」と、今回の騒動が過剰に報じられていると指摘。

 今回の騒動でT.I.は自分の言動が勘違いされていると感じているようで、「診察室に一緒に入ったとは言っていない。これは思い込みで事実じゃない。娘が18歳になった今でも(一緒に産婦人科に)行っているとは言っていない。そして、母親が同伴しなかったとは言っていない」と弁解。

 娘と産婦人科に行ったことは事実だが、それは毎年ではなく、16歳ごろの診察に妻と一緒にたまたま同伴したことがあるだけで、その時に娘の承諾を得ていたと説明した。

 さらに、娘の“処女”を確認したことについては、「黒人女性は地球上で一番守られていない女性だ。僕は自分の娘を必要以上に守ろうとして批判された」と、すべての行動が娘のためを思ってのことだったと主張した。

世間に謝罪するつもりはない

 今回、T.I.が出演した番組『レッド・テーブル・トーク』では、T.I.の問題発言を通して、議題は年々関心が高まる「セックス・エデュケーション(=性教育)」に。

 今の時代は、昔に比べて「性」の在り方が変わり、多様化している。これにともない、若いうちから性について考える機会が増え、こうした会話がよりオープンに話されるようになった。

 とはいえ、身体的にも精神的にも劇的な変化が起こる女性の体は、家族の間でも話し合うのには非常にセンシティブな話題。とくに父親と娘の間で話し合うのは難しく、“性教育”という名のもと娘の体を“支配”しようとする父親も少なくないという。

 こうした背景を理解していなかったというT.I.は、勝手に娘のプライベートな事を口にしてしまったことについて、「娘には本当に申し訳ないと思っている。僕の大切なデイジャ、本当だ」と謝罪。

 「でも、赤の他人や嘘を言いふらす変人たちには謝罪の気持ちはない」と断言し、世間に対しては謝ることはないというスタンスを取った。(フロントロウ編集部)

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