アルコールを提供しないバーが、欧米で流行中。その目的とは?(フロントロウ編集部)

シラフで社交を楽しむ

 フィットネスやスーパーフードブームなど、年々健康意識が高まるアメリカ。そんなアメリカのニューヨーク、ブルックリンでGetaway(ゲッタウェイ)というバーが注目を集めている。

 休暇を意味するゲッタウェイという名前がつけられたこの場所は、お酒を提供しないソーバー(シラフ)・バー。アルコールが含まれるドリンクは一切提供しておらず、カクテルを模倣したドリンクを提供する。

 ゲッタウェイのようなノンアルコール・バーは、カリフォルニアやテキサス、イギリスのロンドンなどにすでに登場済み。またニューヨーク市内では、月に1度のイベントとして店内の一部をアルコールの提供無しにする店もあるほど、“お酒を飲まないこと”がじわじわとブームになっている。

 ゲッタウェイの共同オーナーのサム・トニスによると、アルコール依存症のためのプログラムに参加した兄を見て、断酒した人もお酒がない環境で夜遊びを楽しめるように、バーがもつ「社交の場」を提供したいという思いで出店。

 禁酒に取り組む人だけでなく、体質でお酒を飲めない人、あえて健康のために飲まない人、妊娠中や授乳中の人、ダイエット中の人、宗教を理由に飲めない人、アルコールなしでデートを楽しみたい人などがゲッタウェイを訪れるという。

 健康目的に加え、見た目も楽しめる“カクテル”を楽しむことができるノンアルコール・バー。世界的な禁酒や減酒ブームに乗って、近年ノンアルコールビールの普及が進んでいる日本にも“シラフ”で楽しめるバーが登場するのか。(フロントロウ編集部)

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