「ルーシッド・ドリームズ(Lucid Dreams)」などのヒット曲で知られるラッパーのジュース・ワールド(Juice WRLD)が、21歳の若さでこの世を去ったことがわかった。(フロントロウ編集部)

期待の若手ラッパーが急死

 今年3月に発売したニューアルバム『デス・レース・フォー・ラヴ(Death Race For Love)』が全米1位に輝いた注目の若手ラッパー、ジュース・ワールド(本名ジャラド・ヒギンス)が米現地時間12月8日(日)に死去。21歳だった。

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 米TMZによると、自家用ジェット機でシカゴ・ミッドウェー空港に到着後、何らかの発作を起こし病院に救急搬送されたが、そのまま帰らぬ人となった。発作の原因や詳しい死因についてはまだわかっていない。

 ジュースは、2018年に米New York Timesのインタビューで、10代の頃に抗不安薬のザナックス(Xanax)を大量に摂取していたことを告白。ただし、現在は薬物の使用を控えることを目標にしていると明かしていた。

 2015年から世界最大の音楽SNS「SoundCloud(サウンドクラウド)」に音源を投稿し始め、音楽活動をスタートさせたジュースは、2017年にリリースしたEP『999』の収録曲で、スティングの名曲「シェイプ・オブ・マイ・ハート(Shape Of My Heart)」をサンプリングしている「ルーシッド・ドリームズ(Lucid Dreams)」が米ビルボードチャートで2位を記録し、原曲を歌うスティング本人からも称賛された。

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 また、ビルボード・ミュージック・アワード 2019でトップ・ニューアーティスト賞(新人賞)も受賞し、今後の活躍を期待されていた。突然の訃報に、多くのセレブから彼の死を悼む声が上がっている。

アーティスト仲間が続々と追悼コメントを発表

ドレイク

 「才能のある若者がもっと長生きする姿を見たい。起きると同時に尊い命が失われたという話を耳にするのはもう嫌なんだ」

チャンス・ザ・ラッパー

 「彼は僕たちの心の中をよく理解していた。ロサンゼルスでのあの一夜のように、君ともっと話をしたかった。こんなの馬鹿げてる。(ジュースの故郷の)シカゴだけでなく、世界中にいる何百万人もの人たちが君の死に心を痛め、やるせない気持ちでいっぱいになっている。残念でならない。君のことを愛してる。神のご加護がありますように」

ゼッド

 「ジュース・ワールドが亡くなったと知って、ショックと悲しみでいっぱいだ。あまりにも若すぎる…。今ここでひとつ言えるのは、人生はいつ終わるかわからないということだ。だから、みんなまわりの人たちに親切になろう」

エリー・ゴールディング

 「信じられない…。あなたは本当に素晴らしい心の持ち主だった。ミュージックビデオを撮影するためのセットで、あなたやあなたの家族と会った時のことを一生忘れない。あなたの人生はまだ始まったばかりで、これからもっとたくさんのことを経験するはずだった。あなたがいないと寂しくなるわ、ジュース」

ザ・ウィークエンド

 「本当に残念でならない。どうか安らかな眠りを」

画像: ©The Weeknd/Instagram

©The Weeknd/Instagram

ジャレッド・レト

 「胸が張り裂けるような思いだ。冥福を祈っている」

アリシア・キーズ

カミラ・カベロ

ケラーニ

 「ものすごく悲しい。愛にあふれた場所でゆっくり休んで、ジュース・ワールド」

アン・マリー

 「どうか安らかな眠りを。ああ、なんてこと」

クロエ&ハリー

 「どうか安らかにお眠りください」

 ちなみに、カニエ・ウェストやファレル・ウィリアムスといった、多くの人気アーティストと親交がある日本の現代美術家、村上隆も追悼のコメントを発表。

 じつは、ジュースは数週間前に村上氏のもとを訪ねていたそうで、村上氏は「信じられない!彼はほんの数週間前に僕のスタジオに来たんだ。2人で彼の新しいアニメーションプロジェクトについて話をしたばかりだった」と驚きを隠せない様子だった。(フロントロウ編集部)

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