米フロリダ州マイアミビーチで開催された世界最大級のアート・フェア「アートバーゼル(Art Basel)」に出展されていたバナナを使ったアート作品が、食べられてしまう珍事件が発生。

悪びれる様子なし

 ケンダル・ジェンナーやコートニー・カーダシアンなど多くのセレブが訪れた米マイアミビーチの現代美術展「アートバーゼル」。そこで話題をかっさらったのは、イタリア人アーティストのマウリツィオ・カテランによる作品「コメディアン(Comedian)」。

 真っ白な壁にバナナがダクトテープで貼られて展示された「コメディアン」というタイトルの作品は、絶妙な傾き加減とその奇抜なアイディアがコレクターの目に留まり、なんと12万ドル(約1,300万円)で購入された。しかし、出展中になんとバナナが食べられてしまった。

 作品を勝手に手に取り食べるというとんでもない行動を取ったのは、デイビッド・ダトゥナというアメリカ人アーティスト。

 デイヴィッド本人が自身のインスタグラムに公開した一部始終の動画では、デイヴィッドが「アートパフォーマンスだ」と言いながら、乱暴にガムテープを外しバナナの皮をむいて、自身を「ハングリー・アーティスト」だと名乗り、バナナをほおばる姿が映されている。

 高値の価値がついている展示物を“破壊”したデイヴィッドの行動は、一大事になるかと思いきや…、ギャラリーの担当者は「デイヴィッドは作品を破壊したわけではありません。あのバナナはアイディアなのです」と語り、彼の行為を許し、騒動はあっさり解決。騒動の15分後には新たなバナナが壁に飾られたが、同様の騒動が多発したため、翌日には展示が中止された。

 この騒動によって、街には「コメディアン」を真似て、至る所にバナナをダクトテープで貼る人が続出。ネット上ではそんな写真が拡散され、作品を真似してアイテムにダクトテープを貼る企業やユーザーも急増している。

 そんな騒動を引き起こしたデイヴィッドは、米CNNに「あれは破壊行為じゃない。あれは私によるアートパフォーマンスであり、謝罪の気持ちは全くない」と説明し、悪びれる様子を見せなかった。さらにデイヴィッドは、米NBC Newsに「コメディアン」を作ったマウリツィオは「何もかも面白おかしくするから尊敬している」「彼は賢い。天才だ」と、敬意の言葉を口にした。

 ちなみに、デイヴィッドの行動によって知名度をぐんと高めた「コメディアン」の価値は、現在、15万ドル(約1,600万円)に値上がりしたと米artnet Newsが報じている。(フロントロウ編集部)

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