ロンドン最厳重警備の豪邸に強盗
イギリスのロンドンで“最も警備されている家”のひとつに、強盗が侵入した。
事件が起きたのは、ロイヤルファミリーのウィリアム王子とキャサリン妃一家が住むケンジントン宮殿の隣の通り。プライベートストリートであるこの道は、各出口にチェックポイントがあり、24時間体制で警備されている。
「ビリオネアの道」と呼ばれるそのストリートに家を持っていると見られるのは、ブルネイ国王や、中国一の富豪である王健林、イギリス大手の不動産会社Foxtonの創設者、プレミアリーグのチェルシーFCのオーナーなど、並々ならぬ富豪たち。
その中で今回被害に遭ったのは、F1の運営組織の名誉会長を務めるバーニー・エクレストンの娘タマラ・エクレストン。娘といえどその邸宅の規模は他に引けを取らないもので、その価格は約65億円で、部屋数は55部屋だという。

バーニー・エクレストン(右)と、娘のタマラ(中央)ペトラ(左)。
隠された金庫を開けた強盗
当時タマラはクリスマス休暇に出かけたばかりとはいえ、タマラの豪邸は家が建つストリートごと24時間体制で厳重警備されている。そんななか、家に侵入することに成功した強盗は3人組だと見られている。
関係者がさらに驚いているのは、彼らの鮮やかな犯行。
強盗は55部屋の内の2部屋、タマラの寝室と夫のドレスルームに隠されていた2つの金庫を見つけ、さらにそれを開けることに成功。金庫に入っていた多くの宝石を盗み出した。
その被害総額は、72億円以上。
そして犯行の所要時間は、たったの50分。
強盗3人組は家の裏のフェンスを乗り越えて逃げて行ったと見られているが、現在、足取りはつかめていない。(フロントロウ編集部)