オーストラリアで熱波や山火事が深刻化
南半球に位置するオーストラリアでは、今が夏。そんなオーストラリアで、史上最高気温が記録された。
12月17日に、オーストラリアの全国平均気温が40.9℃を記録。2013年に観測された平均40.3℃を上回り、史上最高気温となった。
また、オーストラリア南部のセドゥナで46.5℃、中部バーズビルで46.1℃、北部のラジャマヌで46℃を記録した。
気温は次の数日でさらに上がる予想
各地で46℃越えを記録したオーストラリアだけれど、気温はさらに上がると見られており、オーストラリア南部のウードナダッタでは12月18日から20日にかけて、気温は47℃まで上がるとの予報が出されている。
オーストラリアのニューサウスウェールズ州首相であるグラディス・ベレジクリアン氏は17日、「最も大きな懸念は、極端な風向きや極端な高気温によって、これから数日間の気候は予想がつかないものだということです」と声明を発表。
そして19日には、この夏2度目となる7日間の非常事態宣言が出された。
今年2019年のオーストラリアでは、インド洋ダイポールモード現象などが原因で雨不足や熱波が起こり、森林火災や干ばつが深刻化している。数ヵ月にわたって長引いている山火事では多くのコアラが死に、さらにその煙によって大気汚染も発生している。(フロントロウ編集部)