白雪姫と王子様の年齢差は17歳⁉
ディズニープリンセスのひとりとして世界中から愛されている、ディズニー映画『白雪姫』にまつわる衝撃の事実がネット上で拡散されている。
とあるツイッターユーザーが、白雪姫と王子様の年齢が表示された画像を公開し、2人の年齢が想像以上に離れていることが判明。
そのツイートの画像には、白雪姫の年齢が14歳、王子様の年齢が31歳と表示されており、なんと年齢差が17歳もある。
以前から『白雪姫』は、寝ている女性に男性が許可なく口づけをする行為が“現代社会ではもはや通用しない”と、その描かれ方が批判の対象になっていた。
こうした批判の声があるなかで、白雪姫と王子様には17歳もの年の差があったことが暴かれ、落胆の声が広がっている。
王子様の年齢には別の仮説が
しかし一方で、このツイートで表示した“王子様”の存在自体を疑う声もある。というのも、今回のツイートで紹介された王子様は「フロリアン王子」と名づけられているが、ディズニーの『白雪姫』に登場する王子様には、そもそも名前が設定されていない。
名前が名づけられていないとはいえ、愛称として、『シンデレラ』の王子様と同じく「プリンス・チャーミング」と言われたり、ディズニーランドではサインを書く理由から「プリス王子」と名乗ったりすることがあるといい、そのほかにも『白雪姫』の原作である『グリム童話』をもとにして、王子様の名前がフロリアン、フェルナンドなどといった名前だとする説もある。
そのため、31歳だとする“フロリアン王子”が、そもそもディズニー版の王子様ではない可能性があるうえ、別の仮説では、王子様の年齢は「17歳から18歳」だと主張していることもあり、ディズニーの『白雪姫』の王子様の年齢は、実際のところ謎に包まれている。
プリンセスの若すぎる年齢を疑問視する声も
ディズニーのプリンスやプリンセスの“年齢”をめぐっては、別の観点でも議論が展開されており、白雪姫の年齢が14歳であることについても眉をひそめる意見も。
そもそも、現代における18歳未満の女性の結婚は「児童婚」とみなし、世界的な社会問題としてとらえられている。しかし、はるか昔に作られた歴史的な童話を原作にし、今とはモラルが異なる時代に制作されたディズニーアニメでは、登場するプリンセスが18歳未満であることがほとんど。
事実、白雪姫だけでなく、『アラジン』のジャスミン姫は15歳、『リトル・マーメイド』のアリエルは16歳、『眠れる森の美女』のオーロラ姫は16歳、『美女と野獣』のベルは17歳と、ディズニープリンセスと呼ばれる8人中6人が18歳を下回ると言われている。
そして“おとぎ話”の王道ともいえる、若いプリンセスが王子様と結婚するという結末は、個人を尊重した多様な生き方を勧める今の時代には適さない。
こうしたことから、ディズニーの名作アニメについては、ドミノ倒しのように次々と問題が浮上しているが、最近のディズニー作品は、現代社会の道徳に適した内容に変わってきている。
それを象徴する作品が、2013年と2019年に公開されたシリーズ映画『アナと雪の女王』。2人のプリンセスを主人公にした作品では、プリンセスが結婚しない、困難に屈せず男性に頼らない、自立した強い女性像を描き、“おとぎ話”の王道を覆した。また年齢も、エルザが21歳、アナが18歳と、他のプリンセスよりも年齢を高く設定したといい、ディズニーはより時代に合わせた理想像を描いた作品を世に送り出している。(フロントロウ編集部)