『スパイダーマン:スパイダーバース』のサントラについて語る
故マック・ミラーが見出したラッパーとした知られ、じわじわと人気を博すラッパーのヴィンス・ステイプルズ。映画『ブラック・パンサー』や『スパイダーマン:スパイダーバース』のサウンドトラックアルバムに参加して飛躍し、先日には2018年のフジロック以来の来日を果たした。
ヴィンスが参加した『スパイダーマン:スパイダーバース』のサウンドトラックは、ヒップホップ中心の楽曲になっておりニッキー・ミナージュやジェイデン・スミス、ポスト・マローン&スウェイ・リー、リル・ウェイン&タイ・ダラー・サインといったヒップホップ界の人気アーティストが集結。
なかでもヴィンスの楽曲「ホーム」は、多くの人気アーティストが揃うサウンドトラックアルバムの最後を締める楽曲に選ばれた。
フロントロウ編集部では、ヴィンスに『スパイダーマン:スパイダーバース』のサウンドトラックアルバムや楽曲「ホーム」について直接インタビューで聞くと、思ってもいない答えが返ってきた。
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』のサントラでは、そうそうたるメンツのなか最後のトラックに選ばれましたが、どんな気持ちでしたか?
「まず、聞いて驚かないでほしいのだけど、サントラの最後の曲だって今知ったよ(笑)びっくりだ。そもそも映画ちゃんと見られていないんだよね。
正直言うと、バットマンのほうが好き。このスパイダーマンの映画を書いたのは、僕の友達なんだけど、バットマンの映画を作ってほしかったと彼に伝えたほどだよ。バットマンのスーツや車はかっこいいし、それに比べてスパイダーマンは文句ばっかり言って、学校でもいい成績をもらっていない生徒としてダメダメ。バットマンはお金持ちでたくさんの貧乏な人を助けるし…。とりあえずバットマンが大好きだ。でも、スパイダーマンを演じた中で一番はまっていると思ったのはトム・ホランドだよ。アニメも好きだし、いつかちゃんと映画を見たい。この曲はずっと前から温めていた一曲で、違うものに使うはずだったんだ。でも、スパイダーマンのプロダクションがとても気に入ってくれて、この話が来た。とても嬉しいよ。これのおかげで、子供たちからの認知度が増えたしね」
この曲はどのようにして作りましたか?
「この曲はもともと、『コール オブ デューティ』というゲームのテーマ曲として作られたんだ。チームから曲をこうしたいというリクエストがきて、その通りに曲をつくったのだけど、結局使われることはなかった。そのあとにその曲を軍隊のために使うという提案もあったのだけれど、幸運なことに使われなかった。だってスパイダーマンに使われるほうが嬉しいし。一年前の曲だけど、この映画に使われることはとても光栄だし、何よりも一緒に働いた人たちが素晴らしかったんだ」
ヴィンスがプライベートなことからキャリアのことまで、たっぷりと語ってくれたインタビュー第1弾はこちらからチェック。(フロントロウ編集部)