8歳のケビンはサイコパス?
1990年に初公開されてから約30年が経つにもかかわらず、いまだに多くの人に愛され続けている映画『ホーム・アローン』。マコーレー・カルキンが演じたケビン・マカリスターが、クリスマスに家に侵入しようとした泥棒2人に罠を仕掛けまくる痛快コメディ映画では、ケビンのその可愛さも人気の秘訣だった。
しかし、ケビンは本当にただの可愛い少年なのか? そんな疑問を持った米E!が、なんともびっくりな仮説を打ち出した。
ケビンは、サイコパスなのでは!?
サイコパスとは、極端に冷淡で良心を持たない反社会的人格を意味する言葉。アメリカ精神医学会が公開しているサイコパスのチェックリストには、自分中心であるか? 誰かを傷つけたあとに後悔がないか? などといった質問が並べられる。
そこでE!はケビンの行動を確認。例えば8歳のケビンは、家族が自分を忘れて出かけてしまった時に悲しむどころか、「家族を消しちゃった!」と大喜び。さらに家に侵入した泥棒の顔面や手にやけどを負わせ、なかなか長いクギやガラスを床に仕掛けて踏ませ、ペンキ缶やレンガを投げつけるなど、現実世界であれば泥棒が死んでもおかしくない攻撃を仕掛けている。にもかかわらず、ケビンは無邪気ないたずらっ子というかんじで、「降参する?それともまだ続ける?」というあの名言を投げかける。
“いたずら”で終わらせるにはなかなか強烈な攻撃のなか、ケビンはつねに笑顔。そのような理由から、E!は、ケビンはサイコパスのチェックリストに当てはまると考えているよう。
ちなみにYouTuberのVsauceは2016年に、『Could You Survive Home Alone?(『ホーム・アローン』を生き残れる?)』というタイトルの動画を公開しており、いくつかの科学的な検証を行なった結果、『ホーム・アローン』のトラップから生き残るのはほとんど不可能だと結論づけている。
ホラー映画『ソウ』のジグソウはケビン説も根強い
そんな行動と態度からサイコパス説が持ち上がってしまったケビンだけれど、2014年には、その猟奇さから大ヒットしたホラー映画『ソウ』シリーズの犯人ジグソウはケビンが大人になった姿なのではという考察も持ち上がった。
というのも、『ソウ』の中でも、『ホーム・アローン』でケビンの行なったようなトラップがたくさん仕掛けられたり、似たようなセットも映し出されたりと、多くの共通点があるから。
この仮説には、『ソウ』のジェームズ・ワン監督が今年2019年に、「それは面白いね。みんなが様々な面白い仮説で楽しんでいるのを見るのは、喜ばしいことなんだよ」と反応している。
何十年経ってもなお人々の注目を集め続けるケビン・マカリスター。ちなみに、サイコパスは人の心を掴むのが上手いとされている。その側面からも、ケビンがサイコパスな可能性は否定できないかも?(フロントロウ編集部)