「自腹」で経済的にサポートか
英ロイヤルファミリーからの離脱が正式決定し、今春で公務を引退、王族の称号を返還することが発表されたヘンリー王子とメーガン妃。
経済的に自立しながらイギリスとカナダを生活の拠点としていく意向を明かした2人の今後について、しばらくの間、ヘンリー王子の父であるチャールズ皇太子が、自身の“ポケットマネー”から経済的支援を行なう可能性があると英Telegraphが伝えている。
これまで、ヘンリー王子とメーガン妃の収入の95%はウィリアム王子&キャサリン妃夫妻と同様に、チャールズ皇太子が所有する領地コーンウォール公領の収入から、残りの5%はイギリス国民が支払う税金による王室助成金が占めていた。
しかし、夫妻は、今後はそれらの資金の支給は受けず、自分たちで稼ぐ収入をもとに生活していくことを目標としており、夫妻がイギリスでの生活の拠点にしているフロッグモア・コテージの改修にかかった費用約3億4,000万円も返済する方針であることが明らかにされた。
経済的自立への大きな障壁
ところが、夫妻の経済的自立には、大きな壁が。それは、莫大なセキュリティ費用。
ロイヤルファミリーとしてイギリスを生活の拠点としていたこれまでは、公的資金によって支払われていた同国の警察の武装警備員が一家の護衛を担当していたが、退位後、カナダに滞在する際の護衛がどのように行われるのかは、まだ決定していない。
セキュリティ費用の総額は、日本円にして年間数億円にもおよぶとみられているが、夫妻とイギリス、カナダの3者でどのように分割して支払われるべきなのかという議論は、さまざまな反発も踏まえて混乱を極めている。
そんななか、英The Telegraphの報道いわく、チャールズ皇太子は、ヘンリー王子とメーガン妃が春に公務を引退してから向こう1年間、自身が個人的な投資により得ている収入から一家を経済的にサポートすることを自らオファーしたといい、夫妻が幼い息子アーチーとともに新たな生活の基盤を整えるために自腹で支援を行なうことを希望しているのだそう。
しかし、チャールズ皇太子が一家への経済的支援の元手とするという投資による収入は、限りなく豊富にあるというわけではなく、1年後の来春に再検討が行なわれるという。
すでに夫婦合わせて30億円を超える資産を有していると言われるメーガン妃とヘンリー王子。今後は、著書の執筆や講演会といった、バラク・オバマ元米大統領とミシェル夫人のようなキャリアを築いて生計を建てていくのではないかと見られている。(フロントロウ編集部)