火災を引き起こしかねないTikTokチャレンジ
若者を中心に人気を集める動画共有アプリTikTokで、ある危険なチャレンジが流行している。
アウトレット・チャレンジと呼ばれるこのチャレンジの内容は、携帯電話の充電器のプラグをコンセントに緩めに挿しこみ、コンセントとプラグの間にできた小さな隙間に小銭を滑らせるというもの。
コンセントに電気を通すものを近づけると電流が流れるのは、よく知られた話。この危険なチャレンジに参加している人たちは、コンセントに差し込まれたプラグに小銭が接触して火花が散る様子を笑って楽しんでいるけれど、建物の電気システムを傷つけたり、近くにいる人が火によってケガをしたりする可能性も。
実際にアメリカやイギリスでは、民家や高校で発生したいくつかの火災の原因が、このチャレンジによるものだと確認されている。
英プリマスの消防署長は、「(このチャレンジは)壁の裏の電気配線を傷つけることがあり、火の手が確認されないまま壁の中で燃えることもあります」と警告する。
また、マサチューセッツ州の高校で起こった火災については、原因となったチャレンジを行なった学生の責任が問われる予定だという。
TikTokや他の動画共有サービスでは危険な行動がたびたび流行しており、過去には、ファイヤーチャレンジという身体に火をつける明らかに危険な行為によって、少年少女が深刻なやけどを負う事件が続いたこともある。(フロントロウ編集部)