元スター選手の早すぎる死を悼む
ロサンゼルス・レイカーズで長年プレーしていたコービー・ブライアントが事故死したことを受けて、レイカーズの本拠地であるステイプルズ・センターで開催されている第62回グラミー賞授賞式が追悼モード一色に包まれている。
米E!Newsによると、テレビ放送が始まる前に会場で「黙とう」が捧げられたほか、授賞式の司会を務めるシンガーのアリシア・キーズは、授賞式の冒頭で「今、コービー・ブライアントが建てたこの建物(※)に立っている私たちの心はボロボロです。コービーと娘のジアナ、そして一緒に失われた人々は、私たちのスピリット、心、祈りと共にあります。彼らは今この建物の中にいるのです」 とお悔やみの言葉と言うと、急きょボーイズⅡメン(Boyz Ⅱ Men)とアカペラで「イッツ・ソー・ハード・トゥ・セイ・グッバイ・トゥ・イエスタデイ(It's So Hard to Say Goodbye to Yesterday)」のパフォーマンスを披露し、コービーを追悼。
※コービー・ブライアントは1999年にLAレイカーズの本拠地としてオープンしたステイプルズ・センターで何度もチームを優勝に導き大活躍。2006年1月22日には、自身のキャリア最高の1試合81得点という驚異のプレーをこの会場で成し遂げた。
また、今回のグラミー賞で主要4部門を含む計8部門でノミネートされているリゾも、パフォーマンスを披露する前に「今夜のパフォーマンスをコービーに捧げます」とコメント。エアロスミスと圧巻のパフォーマンスを披露したRUN DMCのメンバーも、パフォーマンスの最中にコービーのユニフォームも掲げるなど、多くのアーティストがそれぞれのやり方で亡くなったコービーへの敬意を表した。
さらに、会場であるステイプルズ・センターでは、コービーが現役時代につけていた背番号8番と24番のユニフォームをライトアップするという粋な選出もあった。通常、こういったスポーツとは無関係のイベントが行われる際はライトが消されるが、ステイプルズ・センターはコービーにとって永遠のホームということもあり、授賞式のあいだもずっと人々の頭上で明々と照らされ続けていた。
ちなみに、グラミー賞授賞式が行われているため中に入れないにもかかわらず、現在、会場の外には大勢のファンが詰めかけている状況だという。(フロントロウ編集部)