カリフォルニアガールのドージャ・キャット
ここ数年で知名度をぐんと高めている女性ラッパーのドージャ・キャットをご存知?
DCコミックスが原作の映画『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン(演:マーゴット・ロビー)の単独映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のサウンドトラックに「ボス・ビッチ」が起用されたことで大注目されるドージャは、今最も勢いのある女性ラッパーのひとり。
一度見たら忘れられない奇抜なルックスと、脳裏に残るユニークな音楽で多くの人を魅了しているドージャってどんな人?
ブレイクのきっかけは“牛の歌”
カリフォルニア州出身のドージャは、2014年に19歳で、あのエルヴィス・プレスリーも所属した大手音楽レーベル会社RCAレコードと契約を結び、本格的に音楽活動をするように。
じわじわと知名度を高めていったドージャは、2018年にリリースした楽曲「Mooo!(モー!※牛の鳴き声)」でネットをバズらせた。「ビッチ、あたしは牛よ」というキャッチーな歌詞(※)と頭に残るリズム、わざとチープに仕上げたMVで強烈な印象を残し、これをケイティ・ペリー、クリス・ブラウン、チャンス・ザ・ラッパーがSNSで拡散したことからその名がより広く知られるようになった。
※牛=Cowには、ビッチな女性という意味も含まれる。
その後ドージャは、2018年にアルバム『アマラ(Amala)』、2019年に『ホットピンク(Hot Pink)』をリリース。作詞家兼プロデューサーでもあるドージャは、精力的に音楽づくりに励み、2018年、ラッパーのタイガとコラボした「ジューシー(Juicy)」をリリースすると、ブレイクの証ともいえる米BillboardのシングルチャートHOT100に初ランクイン。それ以降、ドージャの人気はうなぎ登りとなっている。
衣装が奇抜すぎる
ニッキー・ミナージュを彷彿とさせるラップの仕方、カーディ・Bを思わせる奇抜な衣装、そして唯一無二のクリエイティブな感性を持つドージャといえば、その衣装の奇抜さが話題になることもしばしば。
自身の名前ドージャ・“キャット”にちなんで、猫になりきる衣装を着てくるなど見た目のインパクトはつねに特大。
先日行なわれたアダルト・ビデオ・ニュース・アワードでは、リアルに全裸に見える特注の全身タイツを着用してパフォーマンスし、会場をザワつかせたことも。
また、様々なカラーのウィッグをつけることも多いドージャはヘアスタイルも奇抜。ただ、メイクだけは、そこまで挑戦していることはなく、“原宿ガール”的なチークを頬と鼻に横長になるように入れるガーリーなメイクや、日本でトレンドになった“病弱メイク”がお好みなのだそう。
ブレイク早々、カーディ・Bとプチバトル?
飛ぶ鳥を落とす勢いでブレイクしているドージャ。今やトップアーティストとなった先輩ラッパーのカーディ・Bにもビビらない肝っ玉の大きさから、こんなプチ騒動に発展したことも。
とある日のドージャは、インスタグラムのライブ配信でカーディの楽曲「プレス」をモノマネ。「カーディってこんなかんじに聞こえな~い?」と、普段通りの自由奔放な話し方でカーディの歌い方をした。
しかし、一部ではこの話し方がカーディをバカにしているようにも聞こえると指摘され、その後、ネットで拡散されたこの動画のクリップに、カーディが「売名のためなら何でもやるのね…Moo」とドージャのブレイクソングを引用して火花を散らせた。とはいえ、波紋を呼んだインスタライブで、ドージャはハッキリと「カーディ・B大好き」と断言している。
ますます動向が気になるドージャのさらなる飛躍と逸話に期待したい。(フロントロウ編集部)