人気コスメ店で導入されている、利用客たちが「接客不用」をアピールするための試みが好評。(フロントロウ編集部)

「接客して欲しくない」が一目瞭然

 ショッピング中に店員に接客されるのが「どうも苦手…」という人は多いはず。一人でゆっくり買い物を楽しみたいという人と、逆に、「店員にアドバイスして欲しい」という人を見分けるため、フランス発の人気ビューティー・セレクトショップ・チェーン、セフォラ(Sephora)が昨年末に導入した制度が画期的だと好評となっている。

 その方法とは、接客希望の人は「赤」と接客不用の人は「黒」の買い物かごを使用するよう呼びかけるというもの。店員たちは、客が手に持つバスケットの色を見分けることで、歩み寄ってアプローチするべきか、それともそっとしておくべきなのかを判断するという仕組みとなっている。

 ある顧客が、ヨーロッパにあるセフォラの店舗で、赤と黒の買い物かごが別々に積み上げられた入り口付近の光景を撮影し、「内向的なセフォラ愛好家としては、このアイディアを思いついた顧客サービス担当者にぜひ昇給を与えてあげて欲しい」とツイッターに投稿。

 すると、この投稿には、瞬く間に23万件を超える「いいね」がつき、5万件以上リツイートされるとともに、セフォラの顧客のニーズに沿った取り組みを絶賛するコメントが押し寄せた。

 ちなみに、この制度が導入されているのは現時点では、ヨーロッパの店舗のみだそうで、アメリカ国内やその他の国の店舗でも採用して欲しいというリクエストが相次いでいる。

 さらに、買い物かごを使うのは、コスメを取り扱う店舗ならではだけど、アパレル店などでも何かしら似たような制度を導入してほしいといった声も上がっている。(フロントロウ編集部)

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