ブラッド・ピット、ユーモアのセンスふたたび
現地時間2020年2月2日にイギリスで開催された第73回英国アカデミー賞授賞式で、映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピットが助演男優賞を受賞した。
この日、イギリスを訪れられなかったブラッドの代わりに、同作で共演したマーゴット・ロビーがブラッドのスピーチを代読。会場には、英国王室のウィリアム王子とキャサリン妃もいたけれど、ブラッドはスピーチの初めに…?
「ヘイ、イギリスさん。ついこの前シングルになったんだってね。(シングル)協会へようこそ。離婚協議がうまくいくよう願ってるよ」
なんと、すったもんだあった末に2020年1月31日にヨーロッパ連合をついに脱退したばかりのイギリスを、独身を楽しんでいる俳優としてスピーチの初っ端からイジったブラッド。
思わぬ笑いのジャブに、会場は爆笑。しかしその後、一旦は映画関係者への感謝を述べて落ち着いたかと思われたブラッドのスピーチだけれど、ここ最近はそのキレッキレのユーモアを連発しているブラッドがここで終わるはずもなかった。
ブラッド・ピット、王室メンバーの目の前で…
スピーチの締めで、マスクがモチーフのトロフィーを持ったマーゴット。そして、ブラッドの最後の一言を朗読した。
「これをハリーと名づけようと思います。アメリカに持ち帰るのが楽しみですから」
なんと、2月にイギリス王室からの脱退を突然発表して王室大騒動を引き起こし、今後はイギリスと北米を行き来する生活をしていくヘンリー王子(※)を、兄ウィリアム王子とキャサリン妃の目の前でネタに!
※欧米ではハリーという愛称で呼ばれている。
ブラッドのこの度胸には、会場も笑いではなく思わず雄たけびのような声の渦に包まれる事態に。しかし直後に、ブラッドのスピーチを代読し終えたマーゴットが、「これは彼の(スピーチ)で、私のではないですよ」とおちゃめに言ってスピーチを終えると、会場からは大きな拍手が。
カメラに映されたウィリアム王子とキャサリン妃は思わず苦笑いをしていたけれど、その後拍手をして、ブラッドの受賞とユーモア、そしてそんなスピーチを読み上げたマーゴットの度胸を称えた。(フロントロウ編集部)