ハーフタイムショーを飾ったラテンの歌姫たち
現地時間2月2日にマイアミのハードロック・スタジアムで開催された第54回スーパーボウル。NFLの頂上決戦として知られるスーパーボウルは、毎年多くの人が観戦しており、2020年は2019年の観戦者数を上回り、1億2,000万人以上の人が試合の行方を見守ったと米Varietyが報じた。
スーパーボウルは試合だけでなく、前半と後半の間に行なわれるハーフタイムショーも毎年注目を集めるポイント。2020年は開催地であるフロリダ州マイアミにヒスパニック系の住人が多いことから、ラテンの2大歌姫であるシャキーラとジェニファー・ロペスがパフォーマンスを担当することになり、圧巻のパフォーマンスを披露して会場を盛り上げた。
とくにジェニファーは、ヒスパニック系のアメリカ人がトランプ政権下で厳しい立場に立たされている国内問題に対するメッセージをパフォーマンスに取り入れたことが話題になった。
ジェニファーがパワフルなメッセージを残す
ハーフタイムショーを終えたジェニファーは、JRと妻のローレン・ライディンガーが主催したヨットパーティーに参加。その時、ハーフタイムショーを終えたジェニファーは大勢の人の前でパワフルなメッセージを残した。
白のジャケットを着用したジェニファーは「シャキーラと共にあの場所に立つことが出来て嬉しかった」と語ると、「アメリカの国旗とプエルトリコの国旗が持てて、自分の娘と一緒に歌えて、女性やシングルマザー、ワーキングマザーを代表出来たことがどれだけ特別なものかは分かっている。あなたに出来ること、それは、望むことは全て出来るということ。これは私が娘たちに教えたいことであり、彼女たちにはそんな世界を見せたいし、そんな人間になってほしい。自分の意見が主張できる強くて自立した女性にね。自分の声を使って強く叫ぼうというのが、今夜のテーマでした」と、パフォーマンスのテーマを語った。
2019年3月に元MLB選手のアレックス・ロドリゲスと婚約したジェニファーには、元夫であるシンガーのマーク・アンソニーとのあいだに今年12歳になる双子の娘と息子がいる。今回のスーパーボウルのハーフタイムショーでは、娘のエメちゃんが歌唱に参加した点も話題になった。
アメリカ人として、ヒスパニックとして、女性として、そして母として。今回のスーパーボウルのハーフタイムショーには、ジェニファーにとって多くの意味とメッセージが込められていた。(フロントロウ編集部)